クリスの宿屋探し
昨日、掲示板覗いていたら、『釣り堀』以外にも、秘密の施設が幾つかあった。
『相棒ジム』
相棒を鍛えて、技を覚えさせれる訓練施設
『宝物屋』
使わなくなった技や特殊なアイテムを売っていた。ようするにリサイクルSHOPである。
『ホテル』
プレイヤーが寝泊まりしたり出来る施設だが‥‥‥
普通に泊まることは出来ない、ある条件が必要とのこと。
『相棒牧場』
騎乗出来る相棒が借りれたり、仲間に出来たりする。ただし課金のみ。
『貸し自転車屋』
ゴールドで貸し借りが出来る移動アイテムを販売店
「あっ、ホテルがあったんだね、一応行ってみるか」
はてさて、ログインの度に、NPCから驚かれ。叫ばれては、困るからと怖いもの見たさの気持ちが強く、クリスは街の西側、高台をめざして歩きだした。
☆☆☆☆☆☆☆☆
港から大通りから、フィールドに出る北川はよく使うことになるので。マップは埋まっていた。
しかし『釣り堀』のあった。港地区、『相棒屋』『アイテムSHOP』のあった東地区は差ほど埋まっていないのが現状だ。
相棒タブレットをタップした。
機能
・『名前登録』
・『写メ機能』
・『友達登録』
・『クランチャット6』
・『その他』
『その他』をタップすると、
『相棒の島クエスト』
とあったので、タップして、クリアしたクエストがないか確認していたが、
「そんなに甘くないか‥‥‥」
忘れない内に、相棒の腕輪Gに触れる。
『契約相棒一覧』
・『虎柄子猫:5』
と表示された。
「君に決めたとかウータンなら言いそうだ」
虎柄子猫:『獣』
レベル1→5
HP6/6P
特殊特技
『吠える1』
※稀に驚いて麻痺を起こす
攻撃特技
『噛み付き1→2』
『引っ掻く1→2』
虎柄子猫「うっ、ウニャ~オン!」
魔方陣の中から、元気一杯に現れて、ライオンの雄叫びのように吠えた。
「なんか和むわ」
見た目が可愛らしいので、多分本人?、本猫は、雄壮だと思ってるのか、クリスを見上げどや顔である。
「‥‥‥‥‥よっ、宜しくな」
「にゃ!」
スピスピ、小鼻を膨らませる。ヤバイ笑いそうだ‥‥‥
顔をひきつらせながら。虎柄子猫を抱き抱えると。
「ウニャ~ン♪」
肩にデロ~ンと掴まりゴロゴロ喉を鳴らしていた。
ヤバイ。かわいす
☆☆☆☆☆☆☆☆
『ホテル』
大きな建物だった。小高い丘の上にある広大な盆地に建てられたリゾートホテル、
見るからに高そうだと思えた。
入り口から凹の字になった外壁沿いには、整地された林道が広がっていて、人工的に作られたのか美しい池まで見えた。
林道の右手に池が、左手に相棒バトルステージがあった。入り口からホテルの玄関までは、かなり遠くて小さくにしか見えなかった。
警備員「ん?見ない顔だが、リゾートに来たのかね」
「いえ、外の大陸から来ました」
警備員「なるほど、もしや異界の冒険者かね?」
「はいそうです」
警備員「やはりそうか、いや~最近島の外から来る旅人が多くてね、この島宿泊施設が限られてるだろ?、ここ高級リゾートだからね」
「ああ~なるほど」
聞けば、一泊5万ゴールドもするそうだ。お金のあるプレイヤーなら‥‥‥‥
警備員「そうだな‥‥あんた相棒にそんだけ好かれてるようだし、まあ~いいかな」
「‥‥‥‥?」