お昼ログアウト
クリスも一度フィールドバトルを経験した。結果は言うまでもないが‥‥‥、
ただ悪いことばかりではない。バトル中には相棒が動かない時間があったので、その隙に写メして、相棒研究所にメールして、序でに図鑑を埋めていた。
クリス「そろそろお昼だし、また二時過ぎでいいかな?」
サミエル「そうね。集合場所は同じでいいわね」
「「「「「異議なし」」」」」
相棒の島だけは。フィールドでもログアウト出来た、ただし始まりは相棒の街からになるのだが、
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VR機器を外して、クリスが下に降りてくと。
ベッキー「あっ、お兄もお昼?、ねえお昼だよね?」
栗栖「そうだけど‥‥‥」
小さくガツポーズした妹に、そっとため息を吐いていた、残念なことに妹は家事全般を苦手にしていたのだ。
ため息を吐きたくなるのも仕方がないだろう‥‥‥
お昼はベッキーのリクエストに答えて、オムライスになった。スープはカップスープの元で済ませたけどね。
ベッキー「あっ、お兄、買い物行くでしょ?、しょうがないからラブリンのお散歩ついでに付いていってあげるからね」
栗栖「ふう~ん、珍しいなベッキー?、で、何が欲しいんだよ」
ベッキー「‥‥‥むう、お兄の癖に、私が一緒に買い物に行ってあげるんだから喜びなよ。こんな可愛い妹が着いてくんだよ?」
僕の投げやりな問い掛けがカチンと来たからか、ツンが強めになったな、
栗栖「ベッキーがそんなに言うんじゃ、じゃあ何もいら━━━」
ベッキー「そっ、そこまで言うんなら、買わせてあげるからね!」
栗栖「あっ、はい」
結局、ベッキーにお菓子とか、チョコレートとかグミとか色々と買わされたのは言うまでもない。
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エンドアースにログインした。
まだだれも戻ってないようだ。
「ちょっと早かったかな」
暫く街の中を見て回ることにした。
『相棒病院』
いかにも病院って感じの建物があって、クリスは中に入り。どんな感じか受付で聞いたりして外に出た。
ま普通の病院だな、ただ相手は相棒限定だったけど。
ぷらぷら歩いてると、港に出た。
『釣り堀』
の看板が目を引いた。事前に聞いてない施設であった。
おやじ「いらっしゃい!、兄さん釣ってくかい、引いてくかい、釣りねえ釣りねえ釣りねえどんと釣りねえ!」
変な親父に絡まれた。
娘「お父さん!、お客さんが怯えるから向こう行って」
おやじ「いっ。いや、その」
娘「ん!」
おやじ「あっ『ん!』分かったよ‥‥‥」
娘に怒られて凹む父親、身につまされる光景であった。
娘「あっ、お客さんゴメンねお父さんがなんか迷惑かけちゃってさ、なはははは」
クリス「いっ。いやそ」
娘「まあ~。おまけするから釣ってきなよ」
クリス「‥‥‥はい」
父娘揃って圧しが強かった。素直に貸し竿、釣り餌、貸しタモ、網を借りることにした。30分500ゴールだった。
ステータスを開いて見たけど、まだみんなログインしてないようなので。仕方なく釣りして時間を潰すことにした。
「釣りを楽しむのも久し振りだ」
クリスはあることを忘れていた。
この島が、相棒の島であることを‥‥‥。