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休日なのに伯父のバイトで潰れた2 



 翌朝、ほぼ日のでと同時に、目が覚めた。


朝は、近くの農場食堂が、朝からやっていて、朝どり卵の卵かけご飯や、朝どり野菜の副菜とか、ガッツリ食べた。





☆☆☆☆☆☆☆☆





 この辺り、500年前までは戦国時代と呼ばれていて、大友氏が支配していた。


それ以前は秋月氏が支配していたと言われてる。


今日おじゃまするお宅は、遡ると大内氏の分家の分家と言う家系であるそうで。秋吉家と言うそうだ。


その血筋は、秋月氏と毛利の名家、吉川氏の分家であった秋川氏である。戦国時代。


毛利は、吉川家、小早川家を乗っ取った事がある所謂両川だ。


しかし戦国時代では名前と血を残す事に執着していた。それで生まれたのが、秋吉と名乗るようになった名家であった。


大友氏が支配していた頃、大内氏の一族が博多まで逃げてきた事があった。


秋吉家には、当時逃げてきた大内氏の血も入ったのが由来で、名を改め秋川から秋吉に改名したそうだ。


それ以来大内氏がお家再興を願い。毛利に戦を挑んだのだが、大内氏は滅ぼされた。


秋吉家に大内氏の血が入ってたのは、ある意味秘密になっていた。


そんな戦国時代から続く名家も、少子化には勝てなかったようだ。


僕の方城の家は、遡れば、伊勢から続く北条氏の遠い分家である。


大友氏が支配していた頃には、商人の家系になってたので、武将の家系にはないが、博多の大商人。神屋家とは遠いが、親戚である。




『秋吉』



 見渡す山々、雄大な自然、山の麓にある大きな社、


どの分社かは分からないが、かなり大きな神社であった。


そこから私道を通り、集落が広がっていた。


栗栖「うわぁ~、すげ~なここ」


伯父「そうだなこれだけ広大な土地を未だに所得してる家って数える程度だな」


この集落に住んでるのは、秋吉家の親戚だけだそうだ。


栗栖「それはある意味凄いね」


伯父「凄い資産家でもある。分家の一つが断絶してね‥‥‥。財産の処分を頼まれた訳さ」


栗栖「なるほどね」



それから、人が集まってる大きな屋敷、所謂武家屋敷と呼ばれる物だ。


伯父「この辺りはよく、時代劇の撮影で使われるからか、以外と人が来るんだ」


栗栖「へえ~」


いままで時代劇の撮影は京都にあるんだと思ってたけど、こうした家が残っていたら、撮影も楽だろうな、そんなこと考えていたら、大きな駐車場があってバンを停めた。


「おっ方城さん、ようやく来られましたな」


初老のいかにも目利きって感じの、落ち着いたカーキ色の着物を着ていた。眼鏡や老眼鏡でなく。初めて片方だけのルーペを首から下げているのをみた。


老人「おや?、方城さんそちらの子は」


伯父「ああ~、宮島さんこいつは弟の子で方城栗栖。目がいいんで連れてきました」


宮島「ほ~う目が」


何故か、ルーペを左目にして僕を繁々と見ていた。まるで鑑定されてる気がした。


宮島「ほほ~う、言い目をしてますね。俗に言う浄目と言うのですかね」


栗栖「‥‥‥‥浄目?」


宮島「多分としか言えませんが、栗栖君は何となく強い思いが籠った品が分かるんじゃありませんか」


栗栖「思いが籠った品ですか‥‥‥」


あまりピント来ない栗栖に、宮島さんは朗らかに笑った。


宮島「ほっほほほ、善き品を沢山見なさい、栗栖君はその目を磨けば面白くなりそうですからな」


伯父「まあ~宮島さんからお墨付き貰えたら、鑑定士として働けるようになるかもな」


栗栖「まあ~、伯父さんのバイトで鍛えられそうだね」


伯父「ああ違いないな、あはははは」



この物語に出てくる。地域、氏名は創作物です。


ただ北条氏の一族が、九州に移り住んだと言う記述はあるので、そこから取って考えたものです。ご了承を下さい。

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