野良パーティ2
当所普通の野良パーティで、パーティクエでもやろうかと。冒険者ギルドに申し込みしたのだが、何故かレイド討伐に参加することになった僕は、
クラン・ラングルバーンのパーティメンバーと共に。商隊のグループに混ざりながら出発した。
商人クエスト・クランギルドクエストには、近隣の町や村に移動する時にしか受けられない。特殊なクエストがある。
それが職業ランクを上げるクエストだ。今回の商隊の護衛クエストもそれに当たる。その他『行商人』、『鍜治師』の依頼等多岐に渡るクエストが存在しているらしい。
今回のクエストには、フィールドボス討伐もクエストには含まれていて。護衛の間にも隠れ採点が存在する。それがエンドアースの現地人。NPC冒険者も護衛に多数参加していた。
その関係か、レイドボスであるビッグボアが出現するまでの間にも、盗賊とモンスターの襲撃イベントもある。
その時NPC商人の馬車。荷物。冒険者の損害によってビッグボア討伐後の報酬が変わるらしい。
最高ランクS
A B C D Eとランク毎に報酬は変わるらしいが、それは終わるまで分からないことだ。
因みにSランククリアは、今まで一組しか出ていないとか、しかも初期のビッグボアレイドだけである。いかにSランク報酬が難しいか分かる話だな。
「そろそろ襲撃があるかもな、注意しろよ」
僕は他の商人や冒険者NPC達に声を掛けながら回る。念のため気配察知を使った。
「ん……、これ多分盗賊かな」
「そうだなクリスの言う通りだな。よしミドリとヒイロさんは、魔法が何時でも放てるように準備しといて、それからキイロは荷物落とすなよ」
「分かってるよ。任せといて」
「了解です~」
「あっプロテス掛けとくね」
僧侶のヒイロは、樫の杖を掲げた。
そうこうしてると街道沿いの林から数人の盗賊が、馬に乗ってこちらに走ってくる。後続には弓持ちもいて、敵は15 6人いるようだ。
「ミドリ」
「了解、今、落とし穴」
先頭の馬数頭の足元がポッカリ無くなる、土魔法の落とし穴脚を取られ。その殆どが落馬した。
「クリスよろ」
「はいよ」
上手く落とし穴の手前で飛んだ1頭。僕は横殴りの凪ぎ払いで馬ごと落とし穴に打ち落とす。
「矢がくる。ミドリ頼む」
「任せて、強風」
無数の矢は、強風によって逸らされあらぬとこに突きたつ。
「行くぞクリス」
「ああ」
更に矢が飛んでるなか、僕たちは走った。
みるみる迫る盗賊。18禁補正値が掛かる僕たちの攻撃を食らっても、盗賊が死ぬ場面はない。それが分かってるので、思いっきり攻撃出来たし。攻撃受けてもダメージ判定のエフェクトが煌めくだけ、うん安全安心なゲーム世界ならではだ。思いっきり戦闘を楽しんだ。