続・面倒な手続き
牧場長「おっ、神獣をゲットしたのかおめでとうさん」
「あっ、戻った」
牧場長「神獣は獣魔ギルドで登録しとくといいぜ。見たところまだ幼生体のようだし。育てかたとか教えてくれるぜ」
「あっ、了解です」
「馬と馬車の登録は商人ギルドと行政に行けよ、じゃないと捕まるからな」
「‥‥‥‥‥‥あっ、はい」
他に言い様はないよね。
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《商人ギルド》
受付嬢「ようこそギルドへ、クリス様今日はどのようなご用ですか?」
・馬と馬車登録
の一択だった。
受付嬢「承りました」
馬9頭をクリスタル商会所有したことを行政に提出する書類である。
勿論生き物なので税金は掛からないが、商会所有物となるので盗難とか起きたときに、自分の馬だと証明する為である。
受付嬢「はい確かに、9頭として45000ゴールドの登録料と、保険料1頭10万ゴールドで90万ゴールドを徴収しますね」
「あっはい」
他に言い様は無かった。
受付嬢「此方の書類は、商人ギルドからで、登録料と保険料が徴収されたと言う証明書になるので、今度は行政に行って提出下さい。三日以内に提出してない場合は、この証明書は無効になるのでご注意下さい」
「あっ、はい」
他に言い様は無いよね。段々と顔がひきつるような気がした。
行政があるのは海辺の町ランガからで、城塞都市にも勿論あった。
てなわけで、行政のあるお城に向かうことになった‥‥‥‥‥
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僕のクランは北に屋敷があるので、城のある北側に行くのは簡単だ。
門兵「止まれ平民、何用で参ったのだ」
「はい、僕はクリスタル商会長のクリスと申します。本日馬と馬車を所有しまして」
門兵「そうであったか、これを腕に着けて。ここから右手に見えるのが行政である」
「ありがとうございました」
門兵の指した右手にある古い建物があった。よく言えば趣のあるとか言えるんだけどね。
はっきり言ってぼろっちい。
受付「ようこそ行政窓口に、どのような用件ですかな」
(うわ、目が怖すぎる。なんだろ爬虫類のような目とか言うやつだな)
「馬と馬車を所有しまして。此方が登録料と保険料を払った書類になります」
受付「うむ確かに、馬9頭に馬車を三台か。なかなか優良な商会であるな」
「はっ、はあ~」
受付「うむ税金の支払いも良いな。この調子で頼むぞ」
すーっと眼の瞳孔が開いて。じーっと僕を見ていた。
嫌な汗が出そうなほど怖いよ~
何この人たち。どうも父さんが勤めてる市役所と比べても怖すぎるよ!。
受付「おや、貴方、王都に店を出す許しを得てますね」
「あっ、はい」
ニヤリ、冷酷な殺し屋のような。温度差を感じない笑みに、顔がひきつる。
受付「城塞都市でもお店が持てる許可証を発行しときますね50万ゴールドです」
これ‥‥‥、嫌とか言わせない仕組みですか?。そうですか‥‥‥‥‥‥
気が付いたら。残金70万ゴールドとか、絶対僕だけ違うゲームしつる気がするよ。