野良パーティ
サミエルさんがログインしてるか確認してから。商人ギルドに向かった。
「あっクリス様いらっしゃいませ。今日はどのようなご用意でしょうか」
ログが出たので、銅鉱石の売却を頼んだ。
「まあ~こんなに沢山クリス様ありがとうございました」
銅鉱石売り払い6000ゴールドになった。
商人ギルドハウスから出てから。ステータスを確認していると。幼女二人のログはなく。仕方ないのでメールだけ送った。
「時間出来たし野良パーティ組んで、レベルアップ目指すかね」
冒険者ギルドに向かう、早速受付で
野良パーティの申し込みを済ませたら。隣にある酒場のテーブルに座った。
しばらくして、男女のグループらしい四人組がやって来た。
「よう、君がクリスだよな。名前からしてどっちか分からなかったけど、まさかの獣人の大剣使いとは」
なんだかがっかりした物言いに、少しだけイラッとしたが、そこは気にしないことにした。
「俺はラングルバーンってクランのサブマスター。タケル」
「んで俺がキイロ、妹のミドリ、弟のヒイロ」
三兄弟でPVとか、わりかし裕福な家庭なんだろうな。
「よろしく俺はクリス、見ての通り赤熊族の大剣使いだ」
「よろしくな」
酒場で簡単な自己紹介とこのパーティでの相談を済ませる。問題はパーティクエが既に受けられていることだろうか。
「クリス時間は大丈夫そうだし説明しとくな、そこのキイロは『見習い商人』なんだが、職業は知ってるか」
「ああ俺も職業クエスト受けてるから分かるよ」
「おっそうなのか、実は見習いから。一人前の商人になるにはな、キイロはギルドから幾つかクエストを受けたんだ。大体はクリアしてたんだが……、キイロがなりたい『行商人』になるためには、ギルドからの指名依頼を受けててな。それの最後が、ベルゲンに向かう商隊に混ざって交易をして、100万ゴールドの収益を上げるのがクリア条件だ。そこまではいいんだが、うちのメンバーの都合が悪くてな………」
「てことは、俺はキイロの馬車の護衛だね」
確かベルゲンに行くのにフィールドボスが出てくるらしい。確かビッグボアだ。かなりの巨体と聞いていた。
「因みに僕は殆ど戦えません」
ん……、確かフィールドボスってレイド推奨じゃないか、
「因みに。都合が悪いのか、野良の集まりが悪くてな」
ああ~なるほど。
「うわあ~」
げんなりした気分になった。レベルの低い初期のレイドボスとは言え。最低パーティは3ダよ。
死んでも、レベル低いからペナルティーはエンドアース時間で半日だし、死んだら素直に諦めるかな。
どうせだからと参加することになった。