夏休み前の最後のバイト
梅雨が明けた。
例年よりも7日もはやい、6月中の出来事だ。
栗栖「うわあ‥‥‥暑い‥‥‥‥」
早くクーラーを点けて欲しいが、学校側としては、少しでも電気代削減のためと称して、夏場は七月に入ってからクーラーを点けたり、扇風機を回すのだ‥‥‥‥
だが悲しいお知らせが‥‥‥。
僕のクラスは三階の真ん中、
悲しいことに。冬は温かく、夏場は地獄、そんな冷暖房完備な。微妙な位置にクラスがあるせいか、この日もやたらと蒸し暑かったりする。
英語教諭「みんなも暑いだろうが。もう数日の我慢だぞ」
ある意味先生も我慢してるのだとこの瞬間。分かったよ。
「「「「「はあ~い」」」」」
だれきった僕らの返事にも、教諭も、そっとため息を吐いた。
☆☆☆☆☆☆☆☆
だらけながらもどうにか授業も終えた。今日は栗栖のバイトもひとまずラストである。
七月に入ると二年がバイトに入るので、一年の栗栖達と受験生が含まれる三年生はバイト日数を減らされる仕組みである。
保育所に顔を出すと。
子供達はお昼寝中だった。職員さんに挨拶して着替えた栗栖は、3時のおやつの用意を済ませた。
先生「それではみなさ~ん。お兄さんが、ゼリーを作ってくれましたよ~、お兄さんありがとう」
園児「「「「「お兄ちゃんありがとう」」」」」
先生「いただきます」
園児「「「「「いたらきましゅ」」」」」
みんながわきゃわきゃしながら、エンスタバエする。フルーツ缶詰の中身ごとフルーツゼリーにする。あれをやって見せたら。
園児「うわあ~」
園児「しゅごいね~」
園児「綺麗~」
わきゃわきゃしてて可愛いの、女の子は綺麗な物に、目をキラキラさせてるし、男の子はあんぐり口を開けて惚けてる。
五人で一つ、17人いるから先生達のも合わせて五つ作ってある。
みんな楽しげに、直立する大きなゼリーを美味しく頂きました。
それから最近では、リモートで保護者が園児達の様子を見れるサービスが行われてます。一回2分50円の課金が必要になるけど、このサービスは好評だ。
僕のバイトもこれで暫く終わりだ。
夏休みは色々とあるので出来ないので仕方がないかな。
━━━━━━━━
エンドアースにログインした。
ステータスを開くも、ログインしてるのは僕だけらしい。
「うにゃ~ん♪」
ミズリーが、目覚めた僕に気付き。ベットに飛び乗って、甘えてきた。
「今日も宜しくなミズリー」
「うにゃ~ん♪」
任せるにゃ~ん♪
何となく、そんな風に言ってる気がした。
週末まで、プライベートエリアに入るのは避けるとして。
BP稼ぎに漁に行ってから。クランに依頼が来てるか確認かな?、
「よし、行こうか」
「うにゃ~ん!」
ミズリーを連れて、やたら豪華なクランハウスを出ると。冒険者ギルドにある転移の門を使って、海辺の町ランガに移動する。