海の波間に~
演歌が流れそうな、漁獲高である。
「アイテムで。大漁旗とかないのかな?」
海辺の町ランガに戻り、漁協ギルドに出荷した。
N・ナタリア「久しぶりじゃないか~」
漁協ギルドの受付嬢のマネジャーナタリアは、うろんげな睨み付けるような眼差しである。
N・ナタリア「ちょうど良かったわ、ついでに今月の支払いを決済しときなよ」
有無を言わさず。ログが流れた。
『クリスタル商会
』
商会長クリス
所属船舶
〇『リヴァイアサン号』
※中型漁船
〇『ダイタル号』
※大型交易船
クリスタル商会
番頭バミス
店員四人
『ダイタル号』
船長ゴウタス
操舵手レビン
操舵手見習いラグア
航海士キース
船員長ドーバン
船員14人
創庫管理3人
借金
前回
『負債-9700万ゴールド』
交易×2=+100万ゴールド
オークションの売り上げ=+500万ゴールド
『負債-9100万ゴールド』
※今年中に970万ゴールドの返済が必要
残り-370万ゴールド
返済済み×1
現在の返済予定額
交易×2+漁×6
258万ゴールド
N・ナタリア「へえ~頑張ってるじゃないか~」
クリス「はあ~どうも」
『借金返済しますか?』
yes/NOが出たけど、yesを押すよ!
借金
-8942万ゴールド
返済済み×2
現在の返済予定額
±0
年内に970万ゴールド支払う必要。
残り112万ゴールド
N・ナタリア「その調子で頑張りな」
クリス「あっ、はい………」
なんか違うような気がしたが、BPも108回復したし、それだけが救いな気がしたクリスだった。
☆☆☆☆☆☆☆☆
そう言えば………、
インベントリー150を開いて、スクロールを下げていくと、あった。
「これのこと………、すっかり忘れてたな」
『幽霊ダンジョンドロップ』
【船員長】
▽【ラム酒】
※海辺の町ランガに住む。年老いた父親と飲むために購入した年代物のラム酒
【操舵手】
※ゴウタスの叔父
・色の変わった人形
※娘の為に買ったおみやげ物。ランガの漁師小屋に住んでいる
【航海士】
【割れた硝子球】
※甥っ子に頼まれたおみやげ物、ランガの行政に勤めている
・【古びた指輪】
※銀の指輪、夫を亡くしたランガに住まう老婦人に渡すと………
・【綺麗なペンダント】
※海辺の町ランガに住む。恋人に贈られた二枚貝の片割れ
試しに、▽【ラム酒】を取り出したら。
マップに変化があった。
「あれ………インベントリーから出したからかな、相手が何処に要るか分かるようになってたんだな、うし。行ってみるか」
クリスがマップを頼りに、たどり着いたのは港だった。
朝、釣り人がよく竿を垂らしてる埠頭に、一人の老人が悲しげに。海を見ていた。
「この老人が、そうみたいだな………」
ラグマの父「…………」
どうも勝手が違っていた。
クエストなら、何らかのマークが現れるのだけど………
クリス「すみません、貴方は、ラグマ船員長の父親ではありませんか?」
無難に声を掛けるを選んだようた。
ラグマの父「…………はい、そうです」
クリスは、どのように話すか迷っていたが、意を決めて、幽霊船のことや。ダンジョンで出会った。ラグマのこと話して聞かせた。
クリス「どうぞ、これを」
ラグマの父「………これは?」
クリス「ラグマが、最後に貴方と飲むために。死んでも最後まで持っていた品です」
ラグマの父「………あのバカが………、ようやく帰ってきたか」
振り返ったラグマの父の目から、涙が溢れていた。
ラグマの父「………ラグマの代わりに。感謝を」
『シークレット職業クエスト、クリアしました』
報酬職業ランクUP『商人』→『商人1』に上がりました。
クリス「へっ………」
※職業ランクアップについて。
職業ランクは『シークレット職業クエスト』をこなしていくと。
職業ランクを上げることが出来ます。
BPでも上げることは出来ます。
クリス「そうなんだ…………」
顔を上げたら。いつのまにか、ラグマの父は居なくなっていた。
クリス「………うし。残りも済ませるか」
『シークレット職業クエスト、クリアしました』
職業『商人1』→『商人5』
あれから四つのシークレット職業クエストをクリアしていた。
『派生職業が開放されました』
・『見習い海賊商人』
・『護送商人見習い』
どちらかを選んでください。
クリス「これは何だろ?、派生職業って」
恐らく、商人のランクが上がったから、派生職業が開放されたのは分かる。
クリス「これ多分だけど、『漁師』の職業ランク上げると。上位職業になるパターンだよな………」
どちらにしようか………、
無難なほうで、
・『見習い海賊商人』
これにしますか?yes/NO
yesを押した。
10日分が、連休中のゴタゴタで抜けました。
15日から、通常に戻ります。