プライベートエリア
「お風呂は、お風呂だからな………」
そうだ………。
サミエル姐さんが拘ってた。プライベートエリア。
「うし。ちょとだけ、ちょとだけね………」
何だか言い訳じみた呟きを残して、マスタールームから、プライベートエリアの門がある部屋に向かった。
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プライベートエリアの門は、転移の門と違い登録したクランハウスに繋げられる特性を持っていた。
クランハウスは、城塞都市から先、各ギルド100万ゴールドから。プライベートエリアに繋げる門が設定出来る。小屋が買えるようになった。
また始まりの町から楽しむのもよし。
先に進むのもよし。
『この先プライベートエリアになります。クランメンバーを設定下さい』
・クランマスター(クリス)
・副マスター
(サミエル、セリシア)
・クランメンバー
(ウータン、ヨッシー、ミィー)
『プライベートエリア、入場設定を完了致しました』
《プライベートエリアに転移しますか?》
yes/NO
『yes』を押したら。
視界がいきなり真っ白になった。
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ア~、ア~、
ア~、ア~、ア~
何か、鳥の鳴き声のような。聞こえてきた。
「っ………………」
目が、一瞬眩んだ。
視界が、唐突に広がった。
「………お、オオオオオオオオオオオ!!!」
思わず叫んでいた。
空は、雲一つ見当たらない快晴、
クリスが立っていたのは、入江の砂浜
グルリ囲まれた岩礁が、入江の隙間から見えていた。
ざっ、ざざ~、
ア~、ア~、ア~
潮騒に。海鳥の鳴き声が何とも心地よい気持ちになる。
「………これは凄い」
感嘆の溜め息を吐いた。
サミエル姐さんのセンスが最高だ!
俺、こんな島に。
まるでそうだな、
「秘密基地だ!」
ヤバイ!、俺、ワクワクしてきたよ!。
マップを表示させる。
『私達の秘密基地』
『ぷっ……、あははは!、最高だよ姐さんのネーミングセンス。あははは』
溜まらず腹を抱えて爆笑していた。
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『私達の秘密基地』
・『薬草園エリア』使用可能
・『鉱山エリア』
使用可能
・『プライベートハウス』使用可能
・『プライベートダンジョン』使用不可
・『釣り堀』使用不可能
※プライベートエリアに現在魚は居ません、BP、課金で購入可能、
デコイ
岬、船、ゴールドGP設置可能
「………段々テンションが落ちてきたな………」
ふう~。
「まあ、プライベートエリアやハウスは姐さん達に丸投げかな」
クリスには、その手のセンスは無かった。
妹、母、セレナ姉さんまで、ダメ出ししてたから。
「サミエル姐さん達に任せとこう」
色々とストレス発散になったので、満足してログアウトした。