再び採掘1
買い物を終えて、買ったものと日持ちしないものをリストに買いて。冷蔵庫に貼り付けとく。後は親父が何とかするだろう、
二時間ばかり勉強済ませてから。夕食までの二時間。鉱石の採掘に向かうことにした。
━━━━━━━━
何時ものように何の飾りもない平凡な部屋の天井を見上げた。
うにゃ~ん、俺の胸の上に乗ったミズリーがゴロゴロ甘えた声を上げていた。
「おはようミズリー」
うにゃ~ん♪、起き上がるとゴロニャンとばかりに寝転がり、目を真ん丸にしていた。
ミズリーの期待に答えるため。三十分ほどミズリーと遊んでいた。やっぱり宝石獣は可愛いぜ。
部屋を後にした俺は、マレンダさんの雑貨屋に寄って、微回復では足りなくなったので、初級回復を5つ購入していた。
「そう言えばクリスあんたアルガンじいさんから、釣竿貰ったんだってね」
「ああ~お陰様で『見習い漁師』になれたよ」
そう答えると。よかったじゃないとわがことのように喜んでくれた。
「あっだったらアルガンじいさんの小屋に行くなら。近くに川があるよ。仕掛けしてみないかい。今なら岩クロチが上って来てるはずさ、釣りでも揚がるけど40Cm越えるのが脂が乗って美味しいのさ、上手く捕れたら何匹か売っておくれよ」
「へえ~、それはいいかも。あっだったらさ端材売ってたろ、それと加工道具貰えるかな」
「毎度、この街には無いけど漁業ギルドが港町なんかにあるって聞くね。一度行ってみるといいさね」
相変わらずマレンダさんは良い情報をくれる。
有り難く後で情報を調べよう。固く誓った。
◇◇◇◇◇◇◇◇
南の森近くに住むアルガンじいさんの小屋に寄って、仕掛け作りについて訪ねることにした。
「じいさんいるか」
「おういるぞ、開いておる入ってこい」
「邪魔するぞじいさん」
「おっなんじゃクリスか、どうしたんじゃ」
なんて偶然か、じいさんは仕掛けを作ってる所だった、
「ちょうど良かった、仕掛けを作りたくてな教えてくれるかい」
「おお~そんなことか」
『シークレットクエスト・見習い漁師』
ログが流れた。今度は職業スキルについてのクエストらしい。
『やべ、時間大丈夫か?、鉱石は夜かな……』
悩ましいことだが、早めに職業スキルが上がるように頑張ることにした。
「ふむ、それくらい出来たらもう十分じゃて」
かなり集中していたようだ。職業スキルを確認したが、ステータスは代わってないが、木工と骨工がなんとなく分かるようになったので良しとした。
「悪いじいさん時間だ。また明日にでも来るよ」
「おおそうかい、楽しかったよまたなクリス」
小屋を出るとすっかり暗くなっていた。
俺は急ぎ始まりの街に帰りログアウトした。