クランハウス・屋敷中
午前中は平常授業を受けた。
午後から最後の練習を行い。一日空けて、日曜に体育祭である。
体育教師「位置について、用意………パン」
100mの練習、次々と学年別で、走ってく。
「位置について、用意……」
栗栖は右足を乗せて上体を起こす。
「パン」
「…………ふっ」
一気に踏み切ったも。両コースで走るのは陸上部だ。ダッシュ力は敵わない。
栗栖が得意としてるのは、後半からの伸びだ。
最初の30mで、五歩は離されたが、残り20mから徐々に詰めよってく
「……………くっ」
体一つ分。足りずに4位でゴール
「ふう~………」
10mほど軽く流して、ゆっくりと歩く事にした。
(これなら、もう少し上を狙えるな)
陸上部の三人は無論だけど、野球部の二人も差はないから。当日まで全力は出さないでおいた。
☆☆☆☆☆☆☆☆
シャワーを浴びてサッパリした所で、ソファーにだらしなく座る。
「わふ♪」
今日は、足元に伏せてるようだ。尻尾をぱたぱたさせながら。足の甲に顎を乗せた。
頭を撫でろかな?
人差し指、中指、親指の三本を使って。頭をこりこり掻いてやる。
ぱたぱたが激しくなった。気持ちが良いようだ。
夕飯の買い物も頼まれてるし。
「ラブリン。散歩行こうか」
「わふ♪」
━━━━━━━━
夕飯もそこそこに。エンドアースにログインした。
「……………………………………………………………………………はあ!?」
唖然とした。
「【鑑定】」
『クリスの寝室』
「マジか!、何処の貴族だよ」
かちゃり。扉が勝手に開いた。
「うにゃにゃにゃ~。うにゃ~ん?!」
御主人、縄張りが広くなったにゃ~ん?!
やたら興奮しながら僕に訴いかける。
(ミズリーってAIだよな?)
頭良すぎる気がした。
大興奮のミズリーに付きまとわれながら。改めてエンドアースの自分の部屋を見て回ることにした。
(昨日、冒険者ギルドで、データ見ただけだったけど………、VRすげ~)
「うにゃにゃにゃ~にゃ~ん!」
御主人探検に行くにゃ~ん!
目を爛々と輝かせるミズリー。
「そうだな」
ステータス開いて。友達のログを見たが、ケモナーもサミエル姐さん、セリシア姐さんはまだのようだ。
僕も段々と興奮してきて。
「ミズリー探検だな」
「うにゃ~ん」
探検だにゃ~ん
使われてる部屋は7つ。プライベートエリアへの門で一つ塞がっている。
クランハウスのマップに。
『マスタールーム』
てのがあった。
(ちょと気になるし…………)
二階の角部屋がマスタールームのようで、キーは、クランマスター、副マスターのみ入れる部屋のようだ。
『マスタールームへようこそ』
いきなりログが流れた。
※クランに入ったプレイヤーは、BP80、30000ゴールド自動で引かれる。
『クラン施設の説明』
・クランクエストの受注
※クランの受付嬢に聞くと。クランランクに応じて、クランに依頼されたクエストが受けられるようになります。
クリアするとGPクランポイントが貰えます。
『クランポイント交換所開設しました』
マップに『GP交換所』が受付嬢のとなりに現れた。
『BP━GP交換可能』
交換率1BP→0、5GP
「うわ~………、エンドアースBP需要が………」
色々と必要らしい。
GP交換所も気になるけど。
鍛冶部屋、錬金部屋には、魔方陣もあるようで、部屋の持ち主のレベルに合わせた加工も、ある程度の品なら無料で加工も出来るらしい。
「おお~。新人には有り難いかも」
その他、食堂ではクランメンバーは毎日お弁当が貰えるようだ。
「地味に有り難いな………」