クリスはクランマスターだわ
幼女な二人に聞かれるまま、前回の王都であったプチイベの時に、
『墓場のダンジョン』
で、モンスターの集落に入れること教えていたので、
モンスター、宝箱からドロップする呪われた武器と生活魔法のことは。話してあった。
呪いがモンスターの集落では珍重されていて。中古品買い取り所では、有益な情報と交換してくれたと教えた。
サミエル「おぉ~、ステータスの下ってわたしゃ、GMや運営に赤バンするだけものだと思ってたよ~」
何処かのアニメキャラのような喋りだ。
セリシア「本当よ!、何これ、スッゴい便利になったわ、クリス君ありがとうね」
クリス「いえいえ、何時もお世話になってますから、これくらいは」
サミエル「ふ~ん、やるわね流石は、私達クランのマスターね」
セリシア「あら、本当よ。よくよく考えたらクリス君って、要所纏めるのが上手いわよねぇ~」
サミエル「あぁ~、それね。分かるわ~」
セリシア「あら、じゃあ~さ。結局さあ~、私達の目も確かって事じゃないの」
サミエル「あら、そうね!」
急にウフフ笑い出したのだが、
何故か段々と黒い靄が出てる気がして、近寄るのを躊躇うクリスだった。
▽▽▽▽▽▽▽▽▲▲▲▲▲▲▲▲
《城塞都市ガレン》
チケットガチャは、何故か×2で止まり、サミエル姐さん、セリシア姐さんの二人にドロップはプレゼントした。
サミエル「ありがとうねマスター」
セリシア「何時もありがとうマスター、フフフ」
何だか、嬉しそうに笑うセリシア姐さんと何だか楽しげなサミエル姐さんだ。
二人は転移の門に登録を済ませたら、一緒に冒険者ギルドに向かった。
「ようこそ、城塞都市支部へ」
受付嬢はにこやかに微笑み綺麗な一礼をした。
クリス「クランハウスの開設をしたいのでお願いします」
受付嬢「承りました」
サミエル「あっ、課金出来るわよね」
受付嬢「可能です、ただ………」
クランハウス一覧
が浮かんだ。
一番安いのは、100万ゴールドで借りれるようだ。
ただ小さな小屋レベルだったけどな。
クランハウスの建物・内装・施設・NPCを課金で色々と選べるようだった。
『クラン副マスターを三人まで選んで下さい』
・サミエル
・セリシア
を選んで、決定を押した。
セリシア「クリス君、私達の好きにしていいわよね?」
クリス「はい俺には無理です!、お任せします」
すっかり幼女な二人は、クリスのスポンサーのような位置付けにいるような………
逆らってはいけないタイプなだけに、逆らわず無難に丸投げしたクリスだった。
サミエル「ようやくね。ゲームだけど、屋敷タイプで開設したら、私達クラン専用のプライベートエリアが、買えるわね」
セリシア「あっ、島にしとく」
サミエル「良いわね~。プライベートエリアと言えばリゾートだしね。それに屋敷にプライベートエリアを設定しとけば、新しい町に行っても、入り口が簡単にクラン専用のプライベートエリアから繋げるからね」
(ええ………、プライベートエリアを買うんですか、一人諭吉さんしますよ?)
これがリアルなら、クリスは冷や汗をかいてた筈だ。まだ学生である。
クランハウスは城塞都市から購入出来るようで。
課金で色々と作り込める。わざわざハウスに戻るプレイヤーもいたするそうだ。
二人が、先程から見てるプライベートエリアについてだけど。
安い島でもリゾートアイランドにあるような、広大な広さがあった。
今サミエルさんが選んだのが、猫島に匹敵する大きさだ。
セリシア姐さんが見てるのが、軍艦島のような岩で造られた。
砦のような島やで~。
天然のジャングルが広がった島に。
砂丘地帯、湿地、温泉地なんてのもあった。
プライベートエリアの建物も色々と作り込めるようだし、二人は楽しそうだ。
クリス「え~と。姐さん達、先にクランハウス決めてからに、しませんか」
二人「「あっ、そうだったわ」」
慌てて二人は、屋敷タイプの中からクランハウスを選んだ。
施設は鍛冶・錬金を購入。
屋敷としてはそれなりな大きさ、部屋数は12だ。
二人は自分達の部屋を決めて、プライベートエリアが設定出来る。扉を付けるのに一部屋潰していた。
(ここから…………先は長くなるだろうな)