フィールドボス2
サンドクロウラーの体勢が戻った。クリスがバスターソードを振りかぶったタイミングである。
クリス「【体当たり】【薙ぎ払い】」
コンボ【強振】
タイミングも良かった。サンドクロウラーは再びノックバックを起こした。
ウータン「おお~、神ってる」
ヨッシー「ナイスですお兄さん
ミィー「魔力回復したよ。お兄さんナイスです」
女の子三人からの声援、ちょっと…………
嫌、かなり嬉しいです。ニマニマしそうで、表情崩壊の危機です!
何時もと何かが違う気がしながら
『01:49』
カウントダウンも残り少ない。サンドクロウラーの一個目のバーも残りわずか、
ウータン「【溜め】【連続】【切り返し】
」
コンボ【双龍尾】
ウータンは、もう片手剣レベルを、5まで上げてたようだ。コンボまで使えてるのに驚いたけどね。
ヨッシー「【∴炎の槍】
おや、ヨッシーまでレベル5の魔法が使えるとはね。
(僕も大剣レベル、上げ解いた方がいいかなっと………)
『ギィイイイイイイイイイイイイイイ!?』
サンドクロウラーが、急に暴れだした。HPバーが二つ削り切れていた。
クリス『暴走かもしれない、少し様子を見よう』
パーティチャットに、コメントした。
『『『了解?!』』』
サンドクロウラーの表面が真っ赤になって、暴走列車のように、砂丘を縦横無尽に走り出した。
ウータン『うぎゃ~こっち来た』
ヨッシー『ウータン逃げて~』
ミィー『わっ、ウータン気を付けて、前に穴ができてるよ~』
ウータン『えっ、えっ、うっ、嘘でしょ!』
クリス『あれがサンドクロウラーの【蟻地獄】ぽいな』
ウータン『ちょ、来ないで!?、あっ』
ウータンはサンドクロウラーに突き飛ばされ。蟻地獄に落ちていった。
ウータン『いっ、いや~あ~』
ヨッシー『さらばウータン、君の勇姿を忘れないにゃ~』
ミィー『ウータン、星になった』
クリス『…………何も言えねえ』
あくまでもゲームである。チームケモナーのやり取りは、ある意味コメディだった。
(なんだか、力が抜けてく…………)
ウータンのHPバーは1/3まで減っていた。
ウータン「酷い目に遭った………」
ヨッシー「お疲れ様~」
ミィー「【□中回復】
」
ウータン「ミィーありがとう、お兄さん、私、頑張るよ」
ふんす~、兎獣人のウータンは、気勢を上げた。
それからもHPバーが削れる度に、ヨッシーが【砂嵐】で埋まったり、
ミィーが【糸吐き】で、ぐるぐるの簀巻きになったり、お笑い要素てんこ盛りながら、
『………ギィイイイイイイイイイイイイイイ……………………………………………………………………………………………………………』
『フィールドボスが討伐されました』
・BP50
・50000ゴールド
クリス「あれ、ドロップアイテムがないや」
ウータン「あっ、本当だ」
ヨッシー「あれ、ボスドロップ無かったの初めてですね」
ミィー「ん?、私にはなんかあるよ」
・素材ガチャチケット
クリス「へぇ~、チケットがドロップだったんだ」
ミィー「回してもいいかな?」
「「いいとも~」」
ミィーが、チケットをちぎると。16分割のルーレットが現れた。
ミィー「スタート~、ぽちっとな」
ガラガラガラ、ルーレットが回り始め、白い玉が投じられた。