体育祭④
今日は残念なお知らせがあった。
一年の練習が遅れぎみだから、今日は予定を変更して、四時間も体育祭の練習で潰れることになった。
明日、明後日の二日間は、個人のみなので、放課後だけになる。それは微妙な気持ちになるけどな、
「今日は、全体練習もやるからな」
だそうだ。だからか………、
交流もない2年、3年も、校庭に出てきていた。
高田「……なあ、やっぱ2年になると、色々エロいよな~」
赤倉翼「ああ~確かに」
野球部の二人は、400、800mのクラス代表である。
僕も同意したい。が、妹がいるからか、叔母と、母さんの教育が厳しいのもあるから、女の子の機微をある程度察せれる。
あえて個々では、同意しない、今のところ僕は、帰宅部の生真面目キャラに成りきっていた。
足はサッカー経験があるから、其なりのつもりだ。それを知られて100、200mのクラス代表になったのだから、
淡々とスタート練習を繰り返していた。
秋好友美「ちょっと!、あんた達、やらしい目をしてるわよ!」
クラス委員の秋好さんが、鋭く二人に突っ込んでいた。
彼女も、固いことは、普段言わないのだ。わりと猥談も好きだし。女子の仲良しグループなんかが。集まってたら、際どい話とかしてる位だしね。
うん、まあ~、ただし、それは人前ではしない程度の分別と。クラスの暗黙的なルールを守ってるからだね。
であって、クラスメイトの二人のように、不用意に、恥を垂れ流す事ではないかな………。
秋好さんも好きで説教してる訳じゃないぞ、二人は気付いてるかな?。
周りの2年、3年女子の先輩達の眼が、ツンドラから、春の日差しに変わったのを、いつの日か、秋好さんに感謝する日があるかもね。
(まったく危ないな~、こっちに被弾したら大変だよ~、洒落にならなくなったよ)
分かってるかな?。地味に、恐ろしいトラップが、日常にはあるんだよね。
帰宅したら、シャワーを浴びる日々、
そろそろ暑さが気になる季節だ。
部屋に行って、暑さにだれながら、どうにか机に座り、予習・復習だけ済ませた。
下に降りた僕は、昨日のポトフの具材を刻んで、大皿に並べてく。冷凍庫からチャーシューを出して、解凍にかける。
夜は冷やしラーメンの予定だから。母さんが帰ってきたら。麺を茹でるだろう、それで盛り付けしたら出来上がりだ。
「よし三時間は遊べるな」
約束の時間も丁度いいしな、自分の部屋に戻って、エンドアースにログインした。
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チームケモナーとの約束の時間少し前。
クリスは、冒険者ギルド前に到着していた。
クラン登録が、冒険者ギルドでクランマスターか、副マスターにしか出来ないからだ。
これでクランハウスがあると、クランの受付嬢か、NPC執事を雇えば代行してくれるのだが、
5人に満たない、パーティ単位だとやっぱり冒険者ギルドに訪れる必要があった。
ウータン「あっ、やっぱりいたよ!」
ヨッシー「本当だ~♪」
ミィー「お兄さ~ん♪」
元気な獣人少女達、冒険者ギルドに訪れていたプレイヤーの多く(男)が、何ともやらしい目をしてるのが分かった。
ケブンゲフン、実に困った、いやケシからないのだが、お胸様が、妹に比べると………
おっと(伯父さんが言ってた。女の感は鋭い、幾つになっても女は女だぜ栗栖)
スペイン人は、伊達男が多い、女性に対して、貪欲であり、紳士的だ。
あえてお胸様は鉄の意思で見ないようにしつつ、笑顔で三人を出迎えた。
ウータン「お兄さん!、よろしくお願いします」
クリス「よろしくされます。ブフッ」
ヨッシー「ああ!、お兄さん笑いすぎで~すにゃん」
あっ、猫獣人のロールを思い出したようだ。ポーズを付けてるが、ちょっと恥ずかしそうなのが、微笑ましい。
ミィー「マスター~、よろしくなのです~」
クリス「ヨッシー、ミィーもよろしくな」
三人のクラン登録は、簡単に済んだので、余った時間で、漁の手伝いをしてもらった。
ウータン「お兄さん!、その考えたんです」
バイト代を払った時。ウータンが意を決してそう延べてきた。