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レベル上げ4

「ねえクリスが食べてるのって、屋台で売られてる物よね」 


アルサメが、保存食片手に訪ねてきた。


「うんそうだよ」


「大丈夫なのそれって?」


一瞬何を言われたのか、気が付かなかったが、


「ああ~、アルサメさんって、料理クランの掲示板とか見たことある」


「えっ、ないけど……」


首を振るアルサメに。それじゃ知らないか、


「検証クランは見るよね?」


「それはね。後はエンドアース関連の攻略サイトとか、よくチェックするわよ」


「なるほど、案外あんまり知られていないのかも、アルサメさんは、えっと。僕達は何なのかって考えたことある」


「へっ?、私達……」


魔女っ子ルックのアルサメは、困惑したような顔をしていた。


「あっごめんごめん、エンドアースにいるNPCから見た。異邦人である。俺達はってこと」


そう言われても分からず。眉間に皺を寄せていた。


「ああ~なるほど。それは眼から鱗でした」


ちゃかり話を聞いていたミユユは、何かに気付いたようである。


「アルサメさん、クリス君が言ってるのは、冒険者とNPCであるエンドアースで暮らす人々は、全く違うってことですよ」


傍らで話を聞いていたランペールは、不味い保存食を食べ終わり、水で流し込みながらはっとした顔をしていた。


「ああ~、僕はなんて無駄なことをしてたんだ」


頭を抱えていた。タイチも気付いたようだ。げんなりした顔である。


「ようするに俺たちは、不味い保存食食べる必要は無かったってことだよ。クソやられたぜ運営、でもクリスありがとうな、次からは僕も屋台で買うよ」


「あっああ!?、そうだったんだ。バカだな~私は、考えたらこれゲームじゃん、私等はアイテムボックスもってんじゃんか」


ようやく気付いたようで、恥ずかしそうにアルサメも頭を抱えていた。


ちょとした認識違いのことは置いといて、採集クエも進めないといけない。探索を再開した。



問題もなく。どうにかパーティクエもクリアして、始まりの街に戻ってきた。


『パーティ報酬分配』


BP120、2300ゴールド受け取り、野良パーティは解散となった。


「せっかくだしID交換しとかないか」


タイチの言葉に皆が頷いた。

ID交換済ませ。アパートに戻るとログアウトした。



◇◇◇◇◇◇◇◇



「よっと、ちょと長かったかな、トイレトイレ」


尿意を覚え。慌ててトイレに駆け込む。


「お兄、お母さんがお昼用意しといてくれたから食べちゃってね」


妹のベッキーが、赤毛に近い髪質を煌めかせ、キツイ眼差しで捨て置くと。さっさと部屋に戻っていった。その後をラブリンが付いていく。


「はいよ」


小さく返事を済ませると。テーブルの上を見た。


「炒飯に卵スープね」


空腹を覚えていたのでチンしてから、美味しく頂きました。



皿も洗って、ラックにかけておいた。時間を見ると2時近い、


「早いけど買い物行くか」


その前にコーヒを二杯入れて、片方を甘めに入れたカフェオレに。冷蔵庫に冷やしてあるエクレアを小皿に分けて、二階に上がる。


「ベッキー、カフェオレとエクレア持ってきた、俺は買い物行くから食べたら洗っといて」


『分かったわお兄、あっ帰りレディカあったら買ってきて』


「はいは~い」


一階に戻って、コーヒを飲んでから。財布とスマホ確認して、チャリで出掛けた。





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― 新着の感想 ―
[気になる点] 妹は由美とベッキーの2人いる?
[気になる点] 母親はメスマズなのでは?
[一言] お母さんは料理駄目ではなかったのか?
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