体育祭②
今日体育祭の関係で、
2時限まで、通常教科を行い。
3、4時限は体育祭の練習に使われている。
昨日、入場行進の練習をしたが、
今日も最初は行進の練習からだった。
「あぢぃ~、だり~、早く二年にならないかな」
高田弘明君の呟きに激しく同意したい。
二年生になると、サッカー、バスケ、バレー、水泳、陸上競技の五つを競って、
クラス対抗試合が行われるのだ。
今年は残念なことに、プールの改装があったから、二年生も陸上競技が、メインになってしまっていたが。
理由は分かるけど。準備期間が少ない一年の陸上競技だけってのはね………、
ダルいものは怠いのよ。
眠い。お昼を食べた後の授業ほど怠いものはないよね。
何とか、午後の授業を耐えきり。
個人競技の練習を終わらせた僕は、
辛い空腹に耐えながら帰宅した。
☆☆☆☆☆☆☆☆
帰宅した僕は着替えを持って、足取り重く、熱いシャワーで汗を流した。
「あぢ~」
今年は空梅雨のせいか、やたら蒸し暑い。
冷蔵庫から、アップルジュースを選び、グラスに注いで、リビングのソファに座る。
「ワフ♪」
ラブリンが、一匹でお留守番していて寂しかったのか。隣に乗ってきて、撫でろとばかりに僕の膝に頭を乗せてきた。
「寂しかったのか?」
「ワフワフ!?」
「しょうがないな~」
頭を優しく、カリカリかきながら撫でて行くと。背中当たりの毛が。ごそりと結構抜けていた。
「………ああ~、痒いんだな」
「ワフ♪」
そうなのもっと撫でて、てな感じてお腹を見せた。
「あの馬鹿、ラブリンの毛を鋤くの忘れてるだろ」
これはベッキーが悪い。
「今、準備するから、待っててな」
「ワフ♪」
春も過ぎてたのに、冬毛がモフモフだったとは思ってたが、ラブリンの世話は基本妹の担当だ。
「ベッキーも、ポカするからな~、熱かったし、痒かったな。ごめんなラブリン」
「ワフ、ワフ♪」
ごみ袋を広げ、その上に新聞紙を広げると。いそいそとラブリンは横に寝てきた。
何されるか、ラブリンも分かったようだ。
さて、ドラえもんの道具を出すように取り出したのは、去年ペットショップでベッキーが買った。
犬の毛すき用の手袋を嵌めて、ラブリンの全身鋤いてく、
「おほっ………気持ちいいな」
ごっそりと抜ける冬毛。
「これ洗って使えば、何か作れそうだ」
スマホで検索してみるかな?
手袋の指部分がゴムのイボイボになっていて、ラブリンにはこれがマッサージ効果があって、気持ち良いらしい。
「お客さん、痒いところはありますか」
「ワフ~、ワフワフ♪」
首筋から背中をワシャワシャ、ラブリンの尻尾がパタパタ、
恍惚のだらしない顔で、うっとりしてるな。今にも寝そうだ。
「序でに爪切り、肉球回りのカット、尻尾の毛も鋤いとくか」
うっとりしてる間に、ペット用のバリカン取り出して、お腹回り、尻尾回り済ませ、体勢を伏せにさせて、首回り背中もサマーカットに刈り上げていった。
「サッパリしたな」
「ワフ♪」
「お風呂で流すぞ」
「………………ワフ」
お風呂は嫌なのか、尻尾が後ろ足の間に挟まる。
この後、ベッキーがなんと言うか分からないが、自分で世話を忘れてたので、文句は言わせないけどな。
「俺さ~、シャワーさっき、浴びたのにな~また汗だくだよ」
ラブリンの世話で、夕飯の支度は無理だった。
何時まで書けるかは分かりませんが、程ほどに書いてきます。