中二病発症?
サミエル「あっ、クリス君、魔眼を発動したまま左目押さえてくれる?」
セシリア「ああ~、あれね、ちょっと見たいかも」
クリス「あっ、了解でーす。自分もちょっとやって見たいですし」
所謂、お約束である。クリスも嫌いではないのでノリノリだ。
クリス「グッ…………、何てことだ………」
クリスは膝を着きながら演じた。
クリス「目っ、目が…………、クッ、俺の封印されし邪悪な力が………、ぐうああああああああ、目が、目が………熱い」
むくりと立ち上がったクリスの右目は赤い、
しかし押さえてる左腕を、右手が取ろうと動き出した。
ように見える。
セシリア「………いいわ~、やっぱ若いっていいわね~。それにやっぱ男の子だもの~」
サミエル「いいな~、私もあれやりたいかも」
外見は幼女、中身はばばあ、リアルロリババの二人は、お約束が大好きなようです。
クリス「やっ、止めてくれ!?、ぼっ、僕の中には、邪悪な力が………、封印されし力が…………」
右腕に負けて、左目が露になった。
セシリア、サミエル「「おお~」」
何気に芸が細かいクリス、妹と外国に親戚がいたため、こうした遊びが大好きだった。
セシリア「中々良いものが見れたわ~、グッジョブ」
サミエルは、人差し指と中指に親指を挟み突きだした。
クリス「なんか卑猥だけど。あざ~す」
思わず。部活をしてた頃の挨拶をしみた。年上のロリババコンビの前だと、少しだけ気恥ずかしさを覚えた。
サミエル「良いものが見れたし、さあ~、ぼちぼち殺るわよ」
クリス、セシリア「「了解」でーす」
いい感じに肩から力も抜け落ちたクリス達は、特殊個体に向かって、走り出したのだった。
★★★★★★★★
結果はぼろ負けして、初めてデスペナを受け、イベントは終わりを向かえた。
ちょとだけ悲しいイベント最終日だった。
デスペナでログインは出来ないが、クランチャットで、体育祭の後、海辺の町ランガから、城塞都市ガレンを目指すことにした。
『イベントは散々だったけど………、ボッチから少しだけ友達が増えたかもね。年上だけど』
ちょとだけ笑いながら、僕は、夕飯を食べに下に降りた。