レイドボス戦
『フレッシュゴーレム』
レベル1
HP【150000】
MP【0】
スキル
【雷耐性5】
【物理耐性8】
【自動回復2】
【毒無効5】
バットステータス
【光・火-10】
『クリスは、レイドボス戦に参加しました』
ある地点を越えるとログが流れた。
「HP高いな………、ただ火属性、光属性が有効なのが有りがたいな」
レプセヮ「おら雑魚が!、此方に来やがれ【挑発】」
誰よりも雄壮に、顔は獰猛な笑みを浮かべ、鬼人族特有のスピード&パワーを使った。
職業スキル【ダッシュ】とフレッシュゴーレムの前に行くや、怪我を負ってるメンバーを退避させる時間を作るため、【フットワーク】で左右に動きながら近付いてく、
『お”おおオア!?』
うっとおしいと思ったか、フレッシュゴーレムがいらただしい存在に。大岩のような手を広げ叩きつけるスタンプ。
軽やかにレプセヮはかわして、フレッシュゴーレムを翻弄しだす。
『お”ヴォオアオオオオオオー!?』
羽虫のような、耳障りな叫び声、死んだ目がギョロギョロと蠢かせ、レプセヮを認め苛立ちが混ざる。
レプセヮ「トロイね。腐ってるから仕方ないか」
【挑発】しながら、フレッシュゴーレムの攻撃を、華麗に舞うように回避、隙を見て、蜂のようにひと刺し。
ダメージは与えてないが、フレッシュゴーレムからしてもかなりうっとおしいらしい。
『あ”あっあアアアアアアアア?!』
子供が癇癪起こすように。手足をばたつかせる『パニック』の範囲攻撃。
一定時間・範囲に入れない、フレッシュゴーレムはその時間、物理攻撃無効となるようだ。
ナサリアが狙ったのは、フレッシュゴーレムの行動だった。
その間に、フレッシュゴーレムと遭遇したNPC冒険者3パーティ17人と合流した僕等は、
ナサリア「いいか?、今の話の通り、順番に攻撃、フレッシュゴーレムの行動の前兆を見逃さないようにしろ」
「「「「「おう!?」」」」
ナサリア「そろそろ時間だ。硬直化するぞ!」
僕も属性石を三つチャージして、
『02:59』
『02:58』
『02:57』
カウントダウンを見ながら、フレッシュゴーレムの『パニック』が終わった。
『02:49』
ナサリア「【ターゲット】【チャージ】【スナイプ】」
職業スキルと弓のアーツを使った。必殺技のようだ。
ナサリア「【飛竜落とし(ドラゴンバスター)】」
『HP14830/15000』
【物理無効5】だからか170ダメージ、これが多いか少ないかは、僕の攻撃で分かる。
『02:08』
【体当たり】【薙ぎ払い】のアーツコンボ
「【強振】!」
光属性が付与されてるバスターソードでの攻撃。赤いエフェクトが幾つか散った。
「クリティカル!」
フレッシュゴーレム
『HP14080/150000』
750削れたか、もう一撃行けるかな?。いや無理か。
他のNPC冒険者パーティの魔法攻撃を受けて、
『HP12980/15000』
削れて行くが、フレッシュゴーレムの硬直化が解けた。
ナサリア「動き出すわよ」
「「「「「おう!」」」」」
気負いなく冒険者の威勢のよい雄叫びが響いた。
『レイドボス・フレッシュゴーレムの初討伐がなされました』
ログが流れた。
「ようやく倒れたよ」
エンドアース時間で二時間、リアルでも30分も掛かったぞ。
「時間で回復するのはヤバイな、面倒すぎる」
もう少し攻撃手段があると。もっと楽に討伐出来そうだ。ただレイドボスの遭遇率が低すぎて、次に戦えるのか、それが何時なのかを考えると難しそうだけどな。