NPC冒険者の独り言と
『NPC冒険者の独り言』
俺の名前はエミリオ、冒険者をしている。
何処にでもある。ありふれた話だが………、
━━俺は、田舎の農家の四男、所謂口減らしだな。
村から初めて小さな町に着いた時は、こんな大きな町があるのかと感動したもんだぜ。
純粋な少年だった俺は、ただがむしゃらに働いた。
━━━そろから4年が過ぎたところだ。
周りからも認められ、ギルドからも太鼓判押された俺は、
冒険者ギルドで、一人前と言われてる。Cクラス冒険者になったのは、
今から二年前だな、それから【西城ワイゲン】に活動の場所を移して、
※ランバルト王国の副都市、危険なスラムが都市の半分を閉めているため、貧富のさが激しい
『カジノ』
『奴隷商人ギルド』
『闇ギルド』
経験を積んだ俺達は、満を持して王都にやって来たんだ。
そうしたら、王都に異界の住民達が沢山訪れていた。
ギルドで聞くと。王都にある。王墓がダンジョンになったと言うではないか、俄然俺達は燃えたのだが………、
問題が一つあった。王族が嘴を挟んできたのだ。
この世界の領主と呼ばれる支配者は、所領を富ませる為に。神々からあるアイテムを与えられている。
▽BP。
冒険者ならば、モンスター、魔物、魔獣を倒すと手に入るポイントのことだ。
これはギルドで行える転職、
借家の保証に使われたり、俺達のレベルを上げるのにも使われる神々の力の事だ。
領主は、民から集めたBPを使ってインフラ、ダンジョンの設定に使っているらしい。
らしいってのは、俺達が冒険者であり、あくまでも噂しか知らないからだな。
さて、今日から4日、また異界の若い冒険者とダンジョンに潜ることになる。
「………………なっ、なるほど、BPの説明も兼ねてるな、GMにレベルが上がりにくいとかクレームでも増えたか?、NPC冒険者のレベルについてとか色々あったしね、武芸大会のNPC冒険者………、滅茶苦茶強かったからな………」
今まで説明の無かった部分に使われてたりしたんだろうな。
今の説明でBPが何なのか、ゲームでどのような位置付けなのかが分かった。
よくダンジョン物で、ラノベだとダンジョンマスターになるとかでは、DPとか必要になってる。
要するにエンドアースではBPが大切になるってことだね。
気になるのが、神々のアイテムだ。多分ダンジョンコアのような物って考えると分かりやすいのか、
今更ながらようやく。冒険者ギルドのランク付け、強いNPCがいることに。納得できたクリスだった。