とりあえず僕はソロだそうです
サミエル「クリス君悪いんだけど。私達また明日から忙しくなるから」
クリス「了解です、僕は安定のソロですから…………」
ゲームなのに。ゲームだからか?。最近ソロがメインな気がする。
セリシア「……なんか、悪いわね」
クリス「いえ」
二人が悪い訳じゃないんだけどね………。
クラン作っても、やっぱりソロがメインだったようだね。
「……………………………………ハア~」
そっと嘆息していた。
☆☆☆☆☆☆☆☆
僕の空腹バーが回復した。『仮』ではあるがクランハウスではある。二人の職業である。鍛冶、錬金施設を課金で買ったらしい。
サミエル「クリス君。イベント終わったら皆で、早めに城塞都市に向かおうね」
セリシア「そうね。せっかくクランハウスの施設が、使えると色々と作れる薬も増えたし。簡易工房が持てるのは嬉しいわ。これがあるとイベント中も色々作れて楽しそうだし♪」
クリス「ですね」
二人の意見に同意だ。クランを作って知ったのだけど。
課金やゴールドで、様々な施設が置ける。
ただゴールド施設は、課金施設には劣るが。それでもあると色々簡易施設を持ち出せるのは有り難い。
僕の職業だと二つ施設が置けるようだ。
職業【商人】
・倉庫200
※インベントリーから移せる。
1500万ゴールド
(1000)
職業【漁師】
・小型船
※持ち運び可能な小舟。
カスタマイズ『可』
150~2000万ゴールド
(100~2000)
学生には厳しいが、ゲームを楽しむには、適度な課金は必要になりそうだ………。
「毎月使って500~1000までかな」
バイトしてても。大した金額ではないし。大学行くと、何かしらお金が掛かる。
貯めるなら今から貯めるのはありだろうな。
二人が、自分達の鍛冶と錬金部屋に籠ったので、僕は『中町』にある屋敷から出た。
ここで驚きの事実を知る。
「馬車無料なんだ……」
『中町』の家屋を持ったプレイヤーに限るが。アイテムも割引されてるし。
「………優遇されてるな~」
自分のお金じゃないが、その恩恵に預り、嬉しいのか、悲しいのか………複雑な気分だ。
☆☆☆☆☆☆☆☆
墓地のダンジョン町に到着した。
ここでは割引等は無いようだ。買い物は『中町』で済まそう、密かに思った。
顔見知りの衛兵に許可証を見せ。挨拶かわして、ダンジョンに入った。
「ミズリー先導宜しく」
「うにゃ~ん♪」
任せるにゃ~ん♪、尻尾ピンと立てて、上機嫌で歩きだす。
相棒の腕輪を媒介に、ゴーレムドラコンノア、人魚の人形プリンを呼び出した。
「あっ、冒険者雇えば良かったな…………」
忘れてた。