防具依頼と情報交換
目立つので、二人とパーティを組んで、チャトで話ながら移動した。
冒険者ギルドで部屋を借りて一息。
サミエル「ふう~、参るわねクランの勧誘には」
セリシア「本当にそうねハア~」
二人の幼女の憂い顔。これが実年齢と違うと分かっていても。見とれてしまう位に可憐である。
クリス「先に海で手に入れたの渡しときますね。この間忘れてたので」
サミエル「ああ~そうね。話してると忘れちゃいそうだし先にしましょう」
ステータスを開きトレードを選択して、サミエル、セリシアにそれぞれのアイテムを載せて申し込んだ。
『【クリス】→【セリシア】
▽高級サメのヒレ
×1
2000
▽サメの肝油×10
5000×10
▽ビックシャークの歯×10
700×10』
『【クリス】→【サミエル】
▽ビックシャークの皮×1
▽レッサーシーサペントの皮
▽レッサーコモドドラゴンの爪、鱗、皮』
二人もトレード品を見て、興味深そうに見ていた。
セリシア「私の方は買い取りね」
クリス「ええ使いませんので」
『【サミエル】→【クリス】
59000ゴールド』
トレードを終わらせる。
「結構良いの出来そうね。多分水耐性は付けれるわよ」
サミエル姐さん曰く前のよりも一段上の防具が出来るようだ。
サミエル「余りは買い取りしてから?」
クリス「相殺出来るならそれで、足りない分はメールしてください」
サミエル「了解よ♪」
これで防具の話は終わりだ。時間はあるしちょっとした情報交換に入る。
クリス「姐さん達はダンジョン行きますか?」
二人は顔を見合わせ渋い顔をした。
クリス「苦手って奴ですか?」
セリシア「ちょっとグロいのはね」
サミエルが何度も頷く。ただ情報としてはかなり美味しい部類なので、
クリス「ちょっとした情報があるんですが、ここだけの話にしてくれますか」
クリスが意味ありげに目配せすると。二人は一度目配せすると素直に頷いた。
☆☆☆☆☆☆☆☆
クリスから生活スキルの意外すぎる効能と。ダンジョンモンスターの中に。友好的モンスターの村があること等、実に興味がそそられる情報が、もたらされた。
サミエル「あの役に立たなさそうな生活スキルに、そんな使い方があったのね」
セリシア「驚いたわ、確かに有力クランなら知ってる可能性はあったわね」
二人に【墓場のダンジョン】で出会ったヒタチ、ヒナタのこと話していた。
サミエル「やっぱりクリス君は、クリス君よね~」
セリシア「そうそう変な引きがあるのよね、あっクリス君、パーティはちょっと難しいけど。クラン組むなら私たちは入るわよ。リアルが忙しいとイベントガッツリは無理だけどね」
サミエル「どうかな?。さっきみたいな勧誘がうざいから、仮でも良いんだけどね」
クリス「そうですね。それでよかったら」
それから話し合った結果。リアルが忙しい二人の替わりに。
クラン・クリスタル商会に所属する。そんな話になった。
クリス「えっと………、僕が、クラマスですか?」
サミエル・セリシア「「そうそう宜しくね。マスター」」
二人にクラマスに仕立てあげられてしまった。
いや面倒を押し付けられたのかも、秘かにそう思った。