ちょと熱くなった僕はすかんピンに
無いわ、無いわ………、
賭け事は止めよう。僕には合わないようだ………。
ベスト16が決まった。
僕の持ち金が8万ゴールドしか残らなかった。恥いわ~。熱くなっちゃったのは、滅茶苦茶恥ずかしい。
クラン・世紀末のメンバーは、変わっていた。
クラン副マスターの雑魚A戦から、まさか同じような名前が、
次の雑魚Bさんが、試合に出てきた。因みにクラン・世紀末は32名。世紀末はクランとしては中規模だが、大手クランとして有名だった。色物クランとして、
変な固有人気が高くて、またもや買ってみたら、今度は当たったんだよね。
2、3倍だったけど。
そこから調子に乗った僕だったけど。
5連敗…………、
でっ、でもさ、もう一度だけ勝ったんだよ。
オチは付いたけど。そこで止めてれば負けは無かったのに熱くなったのか、再び賭けて連敗………ガックシだよ。
「楽しかったけどな~………」
虚しい。この虚無感は何だろうか?。
エンドアース時間四日後に。ベスト8が行われる、
次の四日後に。プレイヤーの中での第一回優勝者が決まる。
それからNPC冒険者の予選会があって………、
「あっ、そろそろ姉さん達が来る時間だな、急ぐか」
項垂れてた僕に、サミエル姐さんから、狙ったようなタイミングでメールきた。
防具の更新の話だ。
急ぎ足で、『外町』冒険者ギルドに向かっていた。
どうやら、今日初めてイベント中にログインして来るようだった。
リアルが忙しかったんだろうね。
☆☆☆☆☆☆☆☆
『外町』冒険者ギルドに到着すると。
沢山のNPC冒険者とプレイヤーが集まっていた。
「何だろう…………」
人垣を分けて進み、ポッカリ空いたスポットに出ると。見覚えのある幼女二人が注目を集めていた。
「あっ、あの~」
此処からでは聞こえない。どうら自分等のクランに入らないか、二人を勧誘してるようだ。
サミエル「御免ね。私たち仲間がいるから無理です」
セリシア「見た目は幼女だけど。社会人なの付き合いもあるからご免なさい」
「あっ……そうすか、失礼しました」
見た目とは違い社会人と聞いて、勧誘してた青年はすごすご退散した。
クリス「サミエル姐さん、セリシア姐さんお待たせしました」
目立つのは今更だ。赤熊族の大剣使いだ。デカイし赤いし。大剣背負って幼女二人と合流したら。
「ああ~あれ幼女使いじゃね」
「幼女使いだな」
よっ、幼女使い!?。
不本意な二つ名が、プレイヤーから響くと。NPC冒険者達も。
「幼女使いだってよ」
「あんな小さい異界の見た目だが、幼女じゃないらしいぜ」
「幼女に見えるが、幼女じゃないのか?!」
ざわめきが広がる。なんか不本意なこと言われてるし。
どうするかな…………