我に返って、今までのこと思い返してみた
公式の他に、検証クランを覗き、雑談ついでに相談してみたら。
「まじか………」
予想外の指摘を受けて愕然とした。
確かにお金のダンジョンでは………、見た目幼女なドワーフと。見た目幼女なエルフ二人とパーティ組んでから、端からみたら目立つよな………、
今更ながら気付いた。
「ああ~、ああ~」
僕はアパートの中で、頭を抱えて転がり回っていた。
「ああ~、僕の知り合いってば、幼女、少女ばかりじゃないか!」
愕然としたのは言うまでもない。
☆☆☆☆☆☆☆☆
悶えるの止めて、どうにか我を取り戻した僕は、公式サイトに載っていた。中町に行く色々な方法について考えた。
「一応僕は【商人】だ」
【漁師】がメイン職、セカンド職が【商人】になる。ぶっちゃけ大剣使いの職業じゃない気がした。
「今更かな、それよりも」
打開策を考えた所で、これってのが浮かばないから。貧民街にある大通りの店を、見て回ることにした。
取り合えず大通りにあるお店の半分が、商店だ。小売店と呼ばれる物で、NPCの庶民が買い物に来ていた。
売り物は小麦、塩等の食品、乾物、保存食、その他鍋、包丁、釘のように日用使う品等を扱っている。
野菜等は、四日に一度、朝市で売られてるようで、新鮮な野菜が買えるらしい。プレイヤーの中には土地を買ってNPCの【料理人】、料理人ギルドに卸す【農家】の職に着いてるプレイヤーもいるらしい。
そんなコアなプレイヤーはともかくとして、
プレイヤーも小売店では、買い物が出来るらしい。
僕は【料理人】でもNPCでも無いが、【商人】の職が付いてる。小売店では、他に交易品は買えないが、相場は買えることを思い出した。
「いらっしゃい」
番頭さんらしい中年男のNPCが、笑顔で出迎えてくれた。
僕は海上都市アースベルトの商人ギルドの受付嬢から、街の小売店について教えて貰った。
街には商家がある。町には小売店でギルドの交易品の値段が分かる相場を販売している。
相場は毎日変わる。
何が安くて、何が高いかその一覧が見れると、相場で儲けてる【投資家】になったプレイヤーもいるようだ。
「今日の相場を」
「はい毎度100ゴールドになります」
100ゴールド払い、相場表を受け取った。
『王都貧民街小売店017号店
・小麦110↑
(95)
・大麦70↓
(80)
・ライ麦40→
(40)
・塩37→
(37)
・胡椒247↑
(180)』
単位は違うが、最小単位売価格が分かる。
()は平均価格。
↑↓価格は上下する。
110(11000ゴールド)
00二桁を切った価格を書くことで見やすくしてある。
・小麦・大麦・ライ麦は一袋単位
・塩は一キロ
・胡椒なら一枡
さとう、薬になる調味料は高価になる傾向だ。
『
・干果物1600↑
(750)
・干肉850↑
(650)
・干魚2700↑
(1700)
干し果物は、小樽
干し肉は、一頭単位
干し魚は一樽単位
』
海上都市アースベルトで販売されてる交易品は、
干し果物、ナッツ、調味料、干し魚、珊瑚、黒真珠が主力品である。
中でも、
干し果物650
高級品
干しマンゴー550
かなり安い。
「失礼ですが、貴方様はお店を御持ちですかな?」
「はい、海辺の町ランガで商家を少々」
「おお~、もしや船を御持ちで」
「はいキャラウェイですが大型帆船と漁船を」
キラン、眼が光る。
「それはそれは素晴らしい!。もし王都に販路を広げるならば、良ければ私が商家に」
『シティークエスト・商家の販路を広げよう』
・中町入場許可証
あれ………、ご都合先生のご光臨じゃね。
「まじか………、ご都合先生最強過ぎる」
やや呆然としながらも。トントン拍子に話は纏まり、
中町に行けることになった。