こうなるとエン友になるのは必然かも
三人共通の話題で。かなり盛り上がったのは言うまでもない。
ヒタチ「ほえ~。なんだよ同い年かよ。何だかおもしれーな。エン友になろうぜ」
クリス「そうだね。まさか同級生プレイヤーが三人、宝石獣持ちとはね」
ヒナタ「ほんとうやね~。クリス君さえ良かったらエン友になりましょ♪」
単純なことだけど。共通なことが見付かると、簡単に友達になれたりする。
今回はそんな感じで会話が弾んだ。
ヒタチ「クリスてば、ソロなのか」
クリス「そうだよ、なんかゲームまでも。面倒なしがらみはちょっとね………」
ヒナタ「あっ、分かります!。私もヒタチが入らなきゃ、今のクラン所属してなかったので」
何となく、意味ありげな顔をした。
ヒタチ「ちょ、仕方ないだろ、カウタンが入っちゃたんだからさ……」
やや不本意そうな口振り、不貞腐れたように唇を尖らせた。
クリス「クランは、クランの利点はあるけど。合わないなら早めに抜けること、お勧めするよ。君たちのクランは、僕の知っていた情報も押さえてる可能性があるね。有益な情報を抱えていてクランの仲間に黙っていたのはちょっとね………」
ヒタチ「まあ~確かにそうだな………、カウタンに言って抜けるか、俺も合わないかなって思ってたし」
ヒナタ「うんうん絶対いいよ!。ヒタチに言ってなかったけど。カウ君。私のことデートに誘ってくるの、かなりキモいから」
ヒタチ「なっ………、カウタンの奴、そんなことしてたのかよ」
何やら絶句したようだ。段々と不機嫌そうな顔をしていた。
クリス「じゃ、どちらにしても僕が教えたのは、内緒にね。そのカウタンって子にも。そうしとかないとヒタチ君。嫌な思いする気がするからさ」
ヒタチ「………………分かったよ」
ヒナタ「そうそう、絢爛豪華ってクランは、名前負けしてるし、メンバーうざいから、早く抜けちゃおうよ」
また変な名前のクランだな、聞いたことないクラン名だから、中堅クランか?。
クリス「僕はもう少し宝箱探しに行くけど、二人はどうするの?」
ヒタチ「そうだな………、一度貧民街に戻って、アイテム揃えたら、生活スキル覚えに行ってくるわ」
ヒナタ「そうだね。それがいいよ♪」
どうもヒナタさん、今のクランから抜けるって話から、随分と機嫌がよくなったな。
クリス「じゃまたね二人とも、何かあればメールで」
ヒタチ・ヒナタ「「うんまたな」ね」
変な所での出会いだったが、
思いの外。忘れ得ぬ出会いになったようだ。