道具屋と中古品買い取り所
気にはなったが、先に道具屋に向かった。
「…………いらっしゃい」
案内人と同じく、頭まですっぽりフードを被った。多分女性のアンデットだろうか、
覗く下の顔が青白く、ほっそりした風貌。女性らしい体つきをしていた。
「ランタンが欲しい」
▽『案内のランタン』
125000ゴールド
▽『アンデット寄せのランタン』
250000ゴールド
▽『アンデット避けのランタン』
500000ゴールド
の三つがあった。残念ながら『案内のランタン』しか買えなかった。またゴールドが少なくなってきたな。
245000→120000ゴールド
とっ、取り合えず。中古品買い取り所に行ってみるか………、
「………いらっしゃいませ」
初老の男が青白い顔をさらしてカウンターに立っていた。
「人間のお客さまは、久しぶりですな」
「こちらはどういったお店何ですか」
「うむ………、お客さまは異界の冒険者ですね、このダンジョンも初めて、ならばモンスターが落とすドロップ品について、何も知らないようだですな」
意味ありげな言い回しである。
「因みにドロップ品は持っておられるかな?」
それはあるよゴミだが、捨てるにも困るしね。
促されるまま、ゴミを作業台に乗せた。
「お客さま、【漂白】のスキルを知ってますかな」
【漂白】のスキル?、初めて聞くスキルだ。
「いや初めて聞くスキルです」
「そうですな、【漂白】のスキルは特別なスキルではなく、誰でも覚えられる一般スキルに分類されておりますので、冒険者ギルド、商人ギルドで10000ゴールド出せば誰でも覚えられるスキルです」
「あっ、生活スキル」
「覚えがありましたか、基本生活スキルは7種類あります」
生活スキル
【着火】【灯り】【飲み水】【煉瓦】【風吹き】【時計】【漂白】
の七つ、どのスキルも微妙だと思った記憶があるな、
「さてこちらアンデットがドロップした装備品に、【漂白】を使うとどうなるか、容量も決まってるのでこのような壺か、小さめの樽にまとめて入れます」
異臭放つ靴底、腐りかけた毛皮、ボロボロの革鎧、錆びた剣等も纏めて、
「【漂白】」
するとどうだろうか…………、
「これは………」
中古装備品がそこにあった。
「流石に肉類は漂白出来ず、肥料にしか使えませんが」
「なっ、成る程」
「今でしたら20000ゴールドで、【漂白】を教えましょう」
普通の倍である。しかし王都だと、物価は始まりの町の三倍とか聞く。
「買います」
「御利用ありがとうございます。次回からは中古品の買い取りもいたしますので」
「ああ頼む」
小さくガツポーズしながら、僕はステータスを開いた。
『クリス』
職業【漁師・見習い商人】
レベル26
HP143
MP44(+12)
攻撃力145+40
防御力98+22
素早さ131
瞬発力89+5
魔法防御89
知力32+12
幸5+3
称号ゴーレムの崩し師
※ゴーレムを個人で1000体以上一撃で倒した者に与えられる。
・『ゴーレム攻撃力二倍』
・『ゴーレムからレアドロップ率二倍』
職業スキル
・『操船・中』
・『釣具・仕掛作り』
(木工・中 骨工・中)
戦闘スキル
・【大剣4
】
アーツ
【縦斬り】
【薙ぎ払い】
【パワースラッシュ】
【我慢】
※ダメージ半減
・【体術3】
【打撃】
【蹴り】
【体当たり】
アクティブスキル
・【鑑定3
】
・【気配察知3】
パッシブスキル
・【解体5】
・【インベントリー150】
・『薬草の知識』
・『鉱物の知識』
・【毒耐性3】
・【釣り3】
・【採掘10MAX】
生活スキル
【漂白】
※魔力消費しないスキル