墓守の隠し村
【墓守の隠し村】
※ダンジョン内にある。特殊な村、アイテムランクR+以上の友好UPパスの保持者で、案内人に出会えば。隠し村に入ることが出来る。
「………そんなのあるの」
知らなかった。確かにお金のダンジョンでも友好的なモンスターはいたな。てことはあんなモンスターの村が、ダンジョンにはあるってことかな?。
『隠し村の案内50000ゴールド』
「高いし…………」
『50000ゴールド』
払いますか?
YES/NO
『YES』押したよ。だって興味あるしね。
「毎度あり」
実に嬉しそうに笑った。
【墓守】が先頭に立って、ランタンを掲げると。
『モンスターの気配が消えた』
ログが流れた。
「モンスターの気配が消えた?」
「おや、旦那。旦那は気配が分かるんですね」
「まっ、まあな」
一応スキルで使えるが魔力が少ない僕には、常時発動なんて出来ないけどな。
「ほお~旦那、【気配察知10】をお持ちでしたか。あのスキルはレベル10で、魔力使わず使える。常時発動スキルに変わりますからな」
『なっなんだと………』
「そっ、そうだな」
「やっぱり旦那は分かってらっしゃるようで、レベルを上げることで、【気配察知】スキルのように。スキルが身に付くのを、あっしらの世界じゃユニークスキルっていいやす。ただし魔法スキル関連は駄目でやすがね」
ユニークスキルなんて重要な情報がこんなところで、マジですか?。この情報って、かなりヤバめじゃないか………、
いきなりのことに混乱気味なクリスだが。
『【気配察知10】にするにはBPが足りないな………。ただ【採掘10】にしたけど。確かに魔力は使わないスキルだから……、今まで気付かなかったよ』
「よし」
「どうかしやしたか?」
「いや、なんでもない」
所で。この案内モンスターAIが、優秀過ぎるのか、お金が高いからか有力な情報が聞けたぞ、もしかして下手なギルドの受付嬢よりも、頭が良いのかも。
『この情報は何れバレル筈だ。よし黙っとこう』
密かに優越感に浸る為に。案外そうしたプレイヤーは多そうだ。
☆☆☆☆☆☆☆☆
【墓守の隠し村】
「こちらでさ」
案内人モンスターは、村の入り口までらしい。
「ありがとう助かった」
「あっ、そうだ旦那、道具屋で『案内のランタン』を是非とも購入下さい。次回からは自分でランタンを掲げると村に来れますので」
「それは助かるな」
「ではまたいつか」
案内人は頭を下げるとランタンを掲げたまま、何処かえと去っていった。
「じゃ、早速」
小さな村には店は三軒、道具屋、宿屋、中古品買い取り所、
「村に道具屋と宿屋は分かるただ中古品買い取り所って何?」