表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
184/1032

墓場のダンジョン



 暗い



思ったよりも、下手したら上の墓場よりも暗いぞ……、


明かりが必要だったな。


いっさい用意してないぞ………。


仕方ないな、今日は戻ろうか………、


「失敗したな」


いきなりダンジョン探索に挫折していた。





☆☆☆☆☆☆☆☆





 いきなり失敗したプレイヤーは多く。


無駄なゴールドを使ったと愚痴板が、異様に盛り上がったようだ。


初日のPVは予選もなく。練習時間が設けられていて、


実際の予選はエンドアース時間、3日ごである。


リアルだと明日からになるようだ。


僕は貧民街にある。雑貨屋でランタンと鉤付きロープを購入した。


今日はそのままアパートに戻って、不貞腐れた気分でログアウトした。





━━━━━━━━






 朝目覚めた僕は、鬱憤を晴らすため。ランニングウエアに着替え、下に降りた。


「……………」


「おはようラブリン」


「…………ゎふ」


朝なので、ラブリンも気を使ったようだ。


ラブリンのお散歩セットに、拾い食い防止リードを付けたら、


軽いランニングの開始だ。



歩くよりもやや遅いペース、なるべく体の動かしたかを意識しながら走る。


これは何も考えず走るのとかなり効果が違うらしい。


らしいってのは一応は実感もしてるが、


この方法は、中学時代の部活の先生から学んだ。結構頭が疲れる………。


「ふぅ~」


歩きに変えて、ラブリンのトイレを促し、おっきい方は片付け、ちっさい方は水で流した。


「行くか」


「ワフ!」


はぁはぁさせながら。上機嫌に尻尾が揺れる。





━━━━━━━━





 帰宅したらラブリンの足を拭いて、起きてた母さんに声を掛けた。


「おはよう」


「おはよう栗栖」


ラブリンの水皿。水を変えてから与える。


「お風呂入ってくる」


 汗を流して、頭を拭いてるとベッキーが入ってきた。


「…………はよ」


「お風呂替えたばかり、まだ温かいからな」


「ふあ~い…………」


眠そうなベッキーは寝巻きを脱ぎ出したので慌てて、脱衣場から出た。


「父さんおはよう」


「おはよう」


久々に居間にいる父さんを見ると、かなり威圧感が半端ないな、


どうみてもプロレスラーにしか見えないゴリゴリな筋肉質な体、背広が似合わないね。


見慣れてる筈なんだけど。此処のところ忙しかったのか、朝見なかったから、新鮮である。


「母さんから聞いてる。頑張ってるようだな」


 寡黙なイメージがある父さん、どちらかと言えばおしゃべりである。


「あっ、父さん業務用スーパー行きたいから、休みの日頼めるかな、色々と足りないから」


「ああ~。母さんとベッキーに話しとく、はぁ~」


 女の人の買い物長いもんね。


疲れるけどこればかりは仕方ないね。






評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ