イベント初日4
イベント期間借りられる。貧民街のアパートから出る。
本当なら僕もプレイヤーが戦う、PV武芸大会の観戦したかったな………。
本当はさ。アパート借りたら、闘技場に向かうつもりだったのだ………、
でも都会である王都は、予想よりもアパート相場がド高くて、
とてもじゃないが。チケットなんと買えなかった。
「これ………、仕方ないよな……」
『墓のダンジョン』
に向かうことにした。
王都にはダンジョンは一つしか無かった。
極悪ダンジョン。
『悪魔のダンジョン』
である。
イベントに合わせて、新しく出来たダンジョンが、
『墓のダンジョン』
である。
別名:王墓のダンジョン。
説明では、歴代の王族達や王族が眠りに着く。
巨大な墓地が、王都の地下にはあった。と言う設定だ。
検証クランの攻略マップには、早くも地下二階までのマップが記載されていた。
それによると本当に巨大な墓だった。
王都バーレンは広く、始まりの町の約8倍以上の広さを誇る。
外壁側にある貧民街にある。
第三冒険者ギルドに入る。
━━墓場のダンジョンの設定では、
しかし、今の王が即位する数世代前。
王墓は、突如としてダンジョンとなった。
とあった。今でこそ王都の冒険者ギルドで、登録したプレイヤーなら、ドロップ品の売上金から、税を引くこと了承することで、登録者の探索許可が与えられた。って形になった。
「おはようございますクリス様。ダンジョン探索登録でございますか?」
期間限定なので、受付嬢の対応も早い、今の僕ではまだ王都のクエストは受けられない。
ダンジョン探索の許可も受けられないが……。
あっさりと許可を受けられた。
「よい冒険を」
受付嬢は、綺麗に一礼していた。
貧民街の大通りを抜けた僕は、
ダンジョンの入り口がある『墓場のダンジョン』行き馬車が集まる。西門ターミナルに向かった。
王都は幾つかの区画に別れていて、それぞれが町と呼ばれていた。
公式だと。王都バーレンは現代の市町村市くらいの広さがあるそうで。それぞれ区画を。
『墓場のダンジョン町』
『悪魔のダンジョン町』
『貧民街』
『外町』
『中町』
『上町』と呼ばれている。
それぞれの区画は距離があるので、馬車を使うNPC冒険者、住民は多い。
「何しに来た?」
厳しい眼差しの衛兵が二人立っていた。僕は衛兵に許可証を見せると、あっさりと中に入れてくれた。
ん。いかにも何か出そうだな。
「……暗いな………」
薄暗く。視界も鬱蒼とした樹木が立ち並び悪い、
足元も泥濘が多く。雨でも降ったようにぐちゃぐちゃだった。
「うへ、なんか嫌な臭いがしそうだ」
歩く度。ぐちゃぐちゃ音がして、歩行スピードまでが落ちた。変な所に拘りがあるゲームである。
ダンジョン1階は、普通の墓場である。
墓場の央に、王族の墓があって、地下に降りれば、ダンジョンになる。