配達クエスト
イベント終了翌日、
妹が泊まりがけで、友達の家に遊びに出掛てるからか、
ラブリンは寂しいのか、朝からべったりである。
適度にかまいつつ、母に言われたので、動物の美容院に連れていき、ラブリンのカットとシャンプー、リンスのセットをお願いした。
一時間もすると。ラブリンもすっかりご機嫌な様子、艶々である。
━━頼まれてた夕飯の買い物を済ませ、ついでに夕飯のハヤシライスの支度も終わらせる。隠し味のとんかつソースが決め手だな、
地味に面倒だが、家事も済ませた。残念な話だが、家には母の味は危険物と同義だ。悪いことにそんな母の遺伝子は妹に受け継がれ。家事は出来るが………。
料理と名のつく女子力が残念な赤だな、食えないものが出てくるので、仕方なく親父と交互に作る事が多い。
━━少し早いが、大学入試に向けて、入学後のカッコつけの為に。予習を済ませていた。
「高校スタートダッシュはあるかな~。デビューは嫌だが、彼女は欲しいし少し余裕持たせたい。出きればバイト経験とかも」
ゲームにログインした。
ようやく楽しめるなと喜び勇む。
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「おっ夕方か、珍しいな」
「うにゃ~ん」
甘えた声が聞こえたので見ると。宝石獣が甘えた声を胸元で上げた。
「元気かミズリー?」
「うにゃ~ん♪」
美しいエメラルドの毛並み、まだ子猫だからか甘えたい盛りのようだ。頭を撫でると嬉しそうに体を腕に擦り付けてきた。妹がみたら鼻血を流しながら、スマホで激写の大騒ぎしそうだ。勿論写真を取るさ、後でデータスマホに落とそうと固く決めていた、
ミズリーは本当に綺麗で、キラキラ目を輝かせ甘えた声を上げながら。グルグルご機嫌に喉を鳴らしていた。
「ミズリー、悪いなそろそろ出掛ける。アイテムホーム」
一声鳴くと。ミズリーは右腕にくるり巻き付いた。見た目は普通の腕輪、だけどレア物だけに腕輪の時には、加速レベル1(ヘイスト)風の弾丸レベル1(ウィンドバレット)の魔法が、装備中覚えられる特典があった。宝石獣の時には、戦闘中補佐要員になるらしいので、まだソロの俺には有難いパートナーである。
このアイテムホームのお陰で、レア宝石獣のことがバレなくて助かっている。宝石獣の数が少なくて、
『色々と言って来るのも居そうだしね』
そろそろ手持ちの回復が足りなくなってきた。微回復薬を買いに。マレンダさんの雑貨店に顔を出しすことにした。
「いらっしゃい、おやクリス丁度良かった」
『シークレットクエスト、続・独り暮らしの老人の小屋に雑貨の配達』
「良いですよ。森に行く予定でしたから」
「そうかい助かるよ、そうだあんた商隊が来てるから、商人ギルド覗いてごらん海の向こうから、何やら珍しい物が見れるってさ」
なるほどこれってチェーンかな?、まあ~いいか、配達済ませてしまおう、
「そうなんだ配達の後で、覗いてみるよ」
「そうかい、ついでにじいさんに必要な物聞いといてくれると助かるよ」
「分かった。帰りに寄るよ」
ひとしきり世間話も済ませ。回復薬を購入して、マレンダさんから荷物を受け取り、森に向かった。