大漁大漁スゲー大漁だぞ
チームケモナーの三人を。僕が所有する。漁船がある桟橋まで案内した。
エンドアース時間で一昨日。
ゴウタス達は、海上都市アースベルトに向け出航していた。
順調ならば7~10日程で、交易船は戻ってくる予定だ。
ウータン「うわ~船が沢山あるね」
ヨッシー「海だ!。夏になったら海水浴行こうよ」
ミイー「いいな~。埼玉だがら海無いし」
はしゃぎ楽しげにお喋りに興じる三人、女の子ならではの光景だね。
うちの妹がこの間連れてきた二人の友達も。妹とああして騒いでたから。
三人が、船に乗り込んだ所で、桟橋に繋いでいたもやいを解いて、船の魔動機をスタートさせる。
「ゆっくり動かすけど海に落ちないようにね」
「「「は~い」」」
返事だけは素直だね。クスクス笑みを堪えながら、船はゆっくり動きだした。
ウータン「うわ動いた!」
ヨッシー「凄いね!、私船に乗るの初めて」
ミイー「私も!」
徐々にスピードを上げてくと。はしゃいだ声も大きくなった。
魚探知機を起動させた。
このエンドアースでも。魚群探知機はある。
しかしモンスターが海遊してるので、魚群探知機にすると魚の大きさまで、分からなくなるため。
漁船には、魚探知機を登載する【漁師】が多い。下手に魚群がモンスターだった場合………、船が壊される可能性が高いのだ。
この辺りは水深が深く。大型のモンスターも釣れることもある。
突撃鰹や一角ハマチとかが有名だね。市場価格も高いが。
網だと穴が空けられるモンスターだから。
漁協ギルドからは、一本釣りを推奨されていた。
一本釣りならば、比較的楽に釣り上げることが出来るかららしい。
クリス「魚探知機に魚影が多数見え始めたね。そろそろいいよ。皆スキルはあるかい?」
ウータン「は~い。私たちちゃんと【釣り】のスキル取ったから大丈夫だよお兄さん♪」
ヨッシー「ムフ~。いっぱい釣るですよ」
ミイー「ムン、頑張るのだ!」
兎、猫、獅子族の女の子が腕捲りする。細腕で力説されても微笑ましいやら。つい笑みが浮かぶ。
ミイー「あっ、もうきたかも」
ウータン「こっちも、凄い手応え」
ヨッシー「キタキタキタ!」
三人同時にヒット、これはさい先良いかも。
ウータン「釣り上げて、餌を付けて出したら直ぐに掛かった!」
ヨッシー「またすぐきたよ。入れ食い?」
ミイー「うみゃ~ん♪お魚お魚、いっぱい嬉しいな」
次々釣り上がる突撃鰹。群に当たったようだ。
船体のダメージを確認すると。地味にバリアーが減っていた。
「まだ大丈夫だな、三人ともガンガン釣り上げてね」
「「「は~い」」」
輝く笑顔でご機嫌な返事が帰ってきた。楽しんでるようだ。
それから暫くは入れ食いで、
・突撃鰹×136
・一角ハマチ×29
・相良大将鯛×2
のモンスター他、鯵、鯖、鰯等々今まで一番の卸値だった。
三人に9万ゴールドのバイト代出しても。4万ゴールドの売上金が出た。もっとも3万ゴールドは借金から引かれたが、
ウータン「お兄さんありがとう♪」
ヨッシー「アパート代出来たね」
ミイー「またバイトお願いします♪」
クリス「うん、またお願いします」
三人「「「は~い。お兄さんまたね」」」
かしましく三人は、クエスト探しに始まりの町に向かった。
「僕はこれまでかな」
そろそろ夕飯の仕度しないとね。
三人を見送った後、船のバリアーが回復してるのを確認して、アパートに戻ってログアウトした。