表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
177/1032

とある運営スタッフ



 来週から、新規プレイヤーがログインすることになった。


僕の仕事は、メインストリーと呼ばれる。


クエストの受注高の確率が可笑しくならないか、見ることと。


NPCが運営してるギルドの業務の監視。NPCプレイヤーの行動を見ていた。


いわゆるゲームマスターの一人である。


プレイヤーがエンドアースの世界で、不快な思いをせず楽しめる空間を作る。それが僕の、強いては僕ら運営の仕事である。


「高柳主任」


「ん?、どうした」


「どうやらメインストリーの秘密が、ようやくばれたようです」


僕の直属の上司である高柳隼人主任。


ゲームクリエーターを目指す。僕の上司で、ゲーム内の時間をバランスよく設定出来る人物である。またバグ等のリリース直前に見つかると大騒ぎになることもしばしば。


高柳主任は、社内では【火消し屋】と呼ばれている。ことこの業界でも屈指の知らぬ人はいない程の。有名人である。


またわが社がリリースした。モンスター・イン・エンドアースの基本世界を描いた5人の内の一人だ。


「そうか、予想よりも早かったか」


「そうですね。次長はもっと早くなるかと考えてたようですが」


「来週からはPVを使った。プレイヤー参加の武術大会だ。新旧プレイヤーが一同。王都に集まるだろうな、新しい墓地ダンジョンはどうだ?」


「はい、今はバイトが最終確認に入ってます」


「そうか、そのまま何もないといいんだが………」


 社内では分煙が声高に言われる今日この頃。愛煙家の高柳主任は、棒キャンディーを口に入れて、口寂しさをまぎらわせていた。


「ゲームからバグが無くなることはありませんから」


「……ああ~、確かにな……」


後は、新しいプレイヤーがログインしてからになるか、


期間限定とは言え、プレイヤーが王都に集まるのだ。混乱が予想される。果たしてどうなるやら……………






━━━━━━━━






 検証クラン



メインストーリーに新たな局面発覚。


今までの纏め。


①冒険者ギルドでクエスト受注すると稀にメインストーリーと呼ばれるクエストがあることが分かっていた。



②メインストーリーは、城塞都市、王都に行くと。クリア状況に合わせて、冒険者ギルドでクエストの続きがプレイできる設定であった。



③プレイヤーがメインストーリーを個人で受注出来るのは、今まで五つだと思われていた。



④新たにギルド毎にもメインストーリーがあると分かった。メインストーリーは受けたプレイヤーの他に、参加したプレイヤーもメインストーリーが新たに増えていた。



⑤プレイヤー毎にメインストーリーが重ならないように受けておくと………。プレイヤー毎に楽しみは尽きないようだ。





156 リアル魔法使いたい



最近は始まりの町に。プレイヤーが集まっているな



157 スタートダッシュに失敗した無農薬



誰が見つけたのか、お祭り騒ぎだな



158 検証クランの人



クランラングルバーンの商人キイロからよ。彼も知り合いのプレイヤーから教えて貰い。漁協ギルドのメインストーリーに誘われて知ったそうよ



159 通りすがりの先駆者 



ああ~あそこか、中堅クランだったよな。しかしマイナーな漁協ギルドに入るとか、知り合いは【漁師】プレイか、料理人ギルドに入ってるクランは、喜びそうなネタだな



160 普通なプレイヤー



実際。カレンの奴が騒いでたぞ




161 ヒャーハーと叫ぶ冒険者



ああ~、オレ多分お金のダンジョンの時に会ってるわ。多分カガリも会ってるぞ



162 華麗な料理人



誰か例の漁師の話をしてるな



163 スタートダッシュに失敗した無農薬



なに………、てかカレン、お前実は見てたろ



164 検証クランの人


カレンてば、暇人だから



165 リアル魔法使いたい



だろうな、前に始まりの町で魚を売ってくれるプレイヤーが居るって言ってなかったか?



166 華麗な料理人



(´д`|||)最近は来てない。海辺の町に居るって聞いてるけど



167 ヒャーハーと叫ぶ冒険者



多分そいつが、例の漁師だな



168 スタートダッシュに失敗した無農薬



思い出した。幼女二人を連れてた熊の獣人だったな




クリスの知らないところで、噂になっていた。





評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ