表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
175/1032

久しぶりの始まりの町



 何時も通り定時に学校が終わり、バイトも無いので、思ったよりも早く帰宅出来た。


予習復習と宿題を済ませた僕は、夕飯の支度を手伝いに下に降りた。


手を洗い、僕用の前掛けをして台所に入る。


「クリス、勉強終わったの?」


「うん」


「そう助かるわ♪」


妹が無精な性格なため、料理の手伝いは僕の仕事になっている。


洗濯と洗い物はベッキーの仕事である。


「お風呂掃除もしとくね」


「うん、よろしくね」


今週、母はバイトでいないから。金曜は買い出しに出ないとな。





━━━━━━━━





 見慣れた天井だ。


「うにゃ~ん♪」


「おはようミズリー」


ゴロゴロ嬉しそうに喉を鳴らしながら、頭を擦り付けてきた。


ここのところ構ってやれなかったからな、甘えたいのだろう、よし今日は一杯可愛がってやろうか。


ミズリーに癒された。猫も良いな。


さて、そろそろ向かいますか、アパートを出た僕は、転移の門を使って、始まりの町に向かった。





☆☆☆☆☆☆☆☆





 転移の門側の広場は、今日もプレイヤーでごった返していた。


来週には新しく第四陣が合流する。



すると始まりの町にプレイヤーが溢れてしまうから。


今のうちにクエスト受けたり、考えることは皆同じだったな。


回復薬が残り少ないので、マレンダ雑貨店に寄った。


「おやおやクリス久しぶりじゃないの、元気だったかい?」


マレンダさんは、まるで親戚の伯母さんのような気安いさである。


「お久しぶりですマレンダさん、回復薬中×5下さい」


「ハイよ。これからクエストかい?、暇になったらまた配達頼みたいね」


「了解です。明後日なら(エンドアース時間で)大丈夫ですよ」


「そうかいクリス頼むよ」


『シティークエスト・日用品の配達をしよう』


クエストを受けた。


嬉しそうに笑うマレンダさんを見ると。エンドアースでは、多くのプレイヤーが呟く。NPCだからとか、僕も言えなくなりそうでちょっと怖いかな。



冒険者ギルドで、野良パーティの受付を済ませた。


隣にある酒場で待つシステムだ。


程なくして、男女3人の学生らしいパーティが僕の前に来た。


「君がクリスかな?」


「はい赤熊族の漁師クリスです。大剣使いをしてます」






その日、三つのパーティと野良パーティを組んでみた。


取り立てて普通かな、チームケモナーや、キイロ達のようなピンと来るものがなくて、クエストが終わったらその場で、さよならした程度だった。


野良でも当たり外れってあるんだね。


「今日はこれで終わりかな」


始まりの町の転移の門から、海辺の町ランガに戻り、アパートに帰るとログアウトした。









評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ