交易って……、行きだけじゃないんだね
まあ~ゲームだし気にしないようにしようか、
「クリス様、帰りの荷は、何をとお考えですか」
━━━ん?、
帰りの荷………、
交易って、行きだけじゃないのか。これリアルなら嫌な汗とか流れてそうな気がする。
受付嬢に言われるまま、予算ギリギリまで持ってかれてしまった。
なんて恐ろしい。商人の受付嬢ってのは、怖い………。
へとへとになりながら、どうにか商人ギルドを後にしていたた。
因みにアースベルトの交易品は、
・果実の砂糖漬
・砂糖
・ラム酒
の三種類に絞った。いつの間にか消費されてた。食料、水、酒も購入して、190万ゴールドが消えていた。残金9ゴールドとか………、
行きよりも交易品の量は増えたが、それでも船の貨物室にかなりの余裕があった。
これ何回かやって、貨物室一杯になるまで稼がなきゃダメってパターンか?、
それは流石に嫌かな。
☆☆☆☆☆☆☆☆
ギルドを出たらそのまま船に戻った。
本当なら都市を見て回りたかったけどさ、お金はないし………、帰りの交易が終わってないからね。
エンドアース時間の翌朝。僕はランバルト王国に向けて出港した。サミエル、セシリア姐さん達はお店があるからと。先に海辺の町ランガに戻った。
これから交易はゴウタスに任せることにした。
儲けてくれよ頼むから。
当分野良でもやりに始まりの町で、クエスト漁りかな。
「交易の時短なのかな?、多分片道3日はかかってるな」
体感では数瞬、エンドアース時間で、3日が過ぎたようだ。
船が港に近付くと時短が終わっていた。
埠頭に接岸すると。小舟の簡易桟橋が用意されていた。行政の役人が乗り込んできて、早速検疫を始めた。
「クリスタル商会でしたな、なかなかよい交易品を選ばれたようで」
検疫に問題はなく、港にあるクリスタル商会の創庫に商品を運ばせる。
後は、商会を任せてる商人に知らせを出した。
「えーと」
ステータスを開いて、交易品を商品として売らせるように値段の設定を済ませた。
これでエンドアース時間4~8日で、売り上げが決まり。船乗りに残り半分の給金が支払われる。
売り上げが決まったら。他の従業員にも最初の給金が支払われ。残りが次回の交易品購入代金と消費されてた消耗品を買ったら、再び交易に出れる訳だ。
このサイクルだと月に二回の交易が可能となるので、ある程度お金が貯まるまでは、海上都市アースベルトとの交易をさせとくつもりだ。
「そろそろ時間だね」
アパートに帰り僕はログアウトした。