表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
172/1032

何事も起こらないのもある意味イベント



【海上都市アースベルト】



※都市国家と言われてるが、小さな島の集まり、島のそれぞれに港町や村が点在していて、島を繋ぐ商船が巡回している。



だが、海上都市アースベルトは、かなり大きな島である。


港では、沢山の帆船がひしめきあっているのが遠目に見えた。


サミエル

「凄いわね。一面絵画のような美しいコバルトブルー、コンセプトは初夏のベネチアかしら」


セシリア

「そうとも限らないわ、海はそうでも港と町の作りは、どちらかと言えば、シチリア海にある。かの港町に似せてるかな」


う~んシチリア海とかベネチアとか言われても。行ったこと無いから知らないし。


語呂の足りない僕の表現だと。


「美しい………」


やっぱりありきたりかな?。


サミエル&セシリア

「「……………」」





☆☆☆☆☆☆☆☆





 初の他国、ゲーム時間内だと数分だったけど。これ……クエスト扱いだからか、多分短縮化されたよね。


あるいみ下手なイベントよりも驚いたんだけど。


プレイヤーが乗った船だからかな?、時間が掛かる場合のみ短縮化される仕様のようだ。


サミエル

「旅行気分は無くなるけど。あるいみ合理的よね」


セシリア

「確かにね。移動に時間とられる海だけの可能性もあるけど。一応掲示板には書き込んどくわね」


クリス

「あっ、そのあたりお願いします」


人見知りではないが、どうも書き込みするのは緊張しちゃって………。


「帆を畳め!」


「「「ヨーソロー」」」


ゴウタス船長の号令に、船員達が一斉に動きだした。ん?、でもなんで港に行くのに帆を畳むんだ。


セシリア

「リアルじゃ知らないけど。これゲームでしょ?、魔動機があるんだし、下手に風任せにして事故らないためじゃないかしら。昔は桟橋なんてなかったから、小舟に下ろしてから荷を運んだりして手間が掛かってたのよ」


サミエル

「船が渋滞してるのも人力だからね」


ああ~なるほど、どうしても博多港とかのイメージしてたからな。


よくよく考えたら海辺の町ランガは、大型帆船が停泊出きるのだから、かなり優れた町だったんだな。


セシリア

「まあ~ゲームだから、それほど待たされないわ」


サミエル

「そろそろのようだわ」


セシリア

「私たちは、アースベルトを見て回ってくるわね」


クリス

「了解です。後で僕も見て回るつもりです」


二人を誘ったが、予想に反して、モンスターに襲われることもなく、平穏無事に海上都市に着いたからな


僕としては、交易さえ済ませたら後はゴウタスに任せたらいいかな。この時気楽に構えていたんだけど…………。




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ