借金抱えたプレイヤーの商人登録
やや呆然としたあの日から、数日後の土曜日。
バイトもないので、今日は商人ギルドに行くことにした。
本来商人の職業を得るには、幾つかクエストが必要だったりする。
ただ僕は交易船を手に入れた経緯があるから、そうしたクエストをしたと見なされたのか、実にあっさりと【見習い商人】→【商人】になった。
行政の怖い(>_<)徴税官に買わされた債権、店舗、創庫、屋号を手にしたので………、
お店の従業員5人、
創庫管理3人、
交易船の船員15人(船員長1人含む)
航海士1人
操舵手2人(見習い1人)
を雇わなくてはならないらしい。
それには金がいるんだ。金がさ………、
今のところ、商会作るのに諸々含めて8000万ゴールド以上払わされたからなぁ~………、
あんだけあったのに、もう残金116万ゴールドである。
船員を募集して、その中から船員長、航海士、操舵手の三人は最低限雇わないといけないから………。
「よし、稼ぐか」
半ば諦めて僕は、エンドアースにログインした。
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ようやく見慣れてきた天井だ。
「うにゃ~ん」
ゴロゴロ、喉をならしながら、胸に乗ってきた。
「おはようミズリー」
「うにゃ~ん♪」
よく来たにゃ~ん♪
何となくそんなこと言ってそうな気がする。
可愛らしいミズリーに癒されながらも、ゲームで借金労働者とは………。
小さく吐息を吐いていた。
今日は、商人ギルドに寄って、商人株を手に入れたこと、店舗の登録と船舶が二隻あること。船員の募集、店員募集等、細々したこと済ませてく。
「このゲーム、手続きが多すぎないか?」
多分リアルも似たようなことやるんだろうが、
「それではクリス様、商人ギルド登録は終了です。船員募集、店員募集は近日中に募集を掛けます。それから屋号の名称を決めて下さい、商人ギルドより新人商人には看板をプレゼントしておりますから」
「はっ、はあ………」
まだまだやることがあるようだ。
『【見習い商人】→【商人】に職業に変化しました』
1【見習い商人】→【商人】クリア
2『船員を雇おう』
3『航海士を雇おう』
4『船員長を決めよう』
5『操舵手を雇おう』
6『交易をしよう』
7『ゴウタスを交易の船長に任命しよう』
8『交易船の登録を済まそう』クリア
9『税金を払おう』クリア
10『商会の店舗を借りよう』
10のこれは看板と店員が決まればクリアだよな。
後は船員が集まれば、だいたい終わるな、
「考えたほどじゃ無かったか?」
お金を少しでも貯めるために、漁に出ることにした。
何故か『リヴァイアサン号』に、ゴウタスがいて。一緒に漁をした。
多分船員が集まるまでは、手伝ってくれるのだろう、
納得するしか無かった。