表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
166/1032

少しだけ漁協ギルドからの扱いが変わった



 ゴウタスのメインストリーをクリアしてから、久しぶりの漁協ギルドに来ていた。


「あらあらクリスさん、ようやく顔を出しましたね」


キリリとした顔立ち、ややきつめの眼差しを僕に向けてきたのは、受付嬢のナタリアさんだ。



何だか、文句ありげに険のある眼差しであった。


漁協ギルドのNPCのAIは優秀らしい。案外他のマイナーギルドもそうなのかもな、


「はっ、はあ……」


「いつのまにか、うちの受付だったゴウタスを引き抜いていたし、さらには船を任せてますよね?」


あっ、確かにそうはなってるな、一応NPC抜きにしてもリアルなら、文句の一つは言われそうなことだよな~。


「大切なことですから言いますが、早めにギルドにも知らせて下さっても良かったのでは?」


よくホウ・レン・ソウなんて言うし。でもゲームの中で、しかもNPCに言われてしまうとは………。


「まあ、そこは置くとしましても。税のこともあります。なによりもクリス様は、船舶を二隻以上持ったことになりますので。なるべく早めに商会の立ち上げをお願いいたします」


『商会を立ち上げよう』


また唐突にログが流れたぞ………。



1【見習い商人】→【商人】になろう


2『船員を雇おう』


3『航海士を雇おう』


4『船員長を決めよう』


5『操舵手を雇おう』


6『交易をしよう』


7『ゴウタスを交易の船長に任命しよう』


8『交易船の登録を済まそう』


9『税金を払おう』


10『商会の店舗を借りよう』


「うへ……、また面倒そうな………」


げんなりしながら、頭を抱えていた。


「なんか僕だけ、ゲームが変わってないかな………」


このゲームの売は、血湧き肉踊る冒険と。巨大なモンスターを狩る。爽快感、ちょと泥臭いが自分の好みに強化できるシステムが好評で、前回のお金のダンジョンのような、楽しめるイベント、メインストリーと呼ばれるNPCの主役クエスト、自由度の高いフィールド、プレイヤーの好みで変えられるプレイスタイル。


長く楽しめるゲームだと思うんだ。


でもさ職業は選んだんじゃ無いんだけど、なんか漁師とは関係なくないか?、ちょとした疑問を抱く。


ただこれはどれも直ぐには無理そうな内容だった。



時間もないし。先に行政に行って、船舶の登録、桟橋の使用料、大型交易船の税金を払った。


「1375万ゴールドですね」


「高いわ!」


「仕方ありません。新造船なら仕方ありませんが、一度登録済みの船で、数年税が払われて居なかった船でしたし、商会の屋号ごと購入頂く訳ですからな」


今まで未払いだった税金が、払われると知ってか、急に饒舌に喋りだす徴税官。


「屋号ですか?」


「はい、以前交易船の持ち主だった商人株のことですな、納税がされてなく行政で差し押さえされていたのですよ」


はっはあ?、段々とこと詳しく税金に関する話をされ続け、頭が痛くなってきた。


「いかがですかな」


これ………、NOとは言えない空気が……、


「…………払わせて頂きます」


徴税官は小さくガツポーズをしていた。


「でしたら是非ともお店の購入も」


なんか逃がさないつもりか、後ろにも二人ばかりの徴税官が入ってきた。いつの間に………、戦慄していると。


「クリス様是非ともお店の購入もお願いします」


「はっ、はい………」



総額1億7070万ゴールド、流石に一括で払いきれる金額出はなかった。


8000万ゴールドは払い、残りを漁業からの天引き、交易船の売上高からの天引きにしてもらった。


「ゲームで借金………、ゲームで借金……」


ぎょ、行政怖い(>_<)










評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ