四つの鍵とからくり金庫
ちょっと疲れたので、トイレ休憩をとったのだが………、
まだ一時間も過ぎてなかったのには驚いた。
キイロ「ある意味濃い(・・)メインクエストだしね」
乾いた笑いをしていた。
アイコ「疲れてきたし、さっさと終わらせようか」
アイコの一言が、すべてを物語っていた。
「「「「さんせ~」」」」
一人凛々しい顔をしてるぽいゴウタスを他所に、僕らは早くメインストリーを終わらせたかったのだ。
☆☆☆☆☆☆☆☆
クリス達は、貨物室に繋がる通路を通りすぎた。
アイコ「ああ~、こっちもモンスターが湧いてるし」
キイロ「ある意味御約束だけどね」
アイコ「まあ~ね」
ヒイロ「ん~、雑魚だからいいけどめんどいね」
ミドリ「そうね。金庫の鍵が四つあるけど、そもそも貨物室って甲板を抜かして二層よね?」
クリス「多分隠し通路か階段があるのかも」
キイロ「可能性はあるな、金庫の鍵が四つあるってことは、からくり金庫ってことだろ」
アイコ「鍵は私が預かるわ、アンデッドかわしながらあそこに見えるのから試してみましょう」
アイコに鍵を渡した僕らは、アンデッドの注意を惹きながら、チクチク倒してくことになった。
『あっ、あああ………』
カタカタカタ、カタカタカタ、カタカタカタ
【さ迷う死体】
【歩く骸骨】
手強い
【コモドドラゴンゾンビ】
【ゾンビ兵士】
【骸骨兵士】
初見の
【死者の魔法使い(アンデッドソーサリー)】
【骸骨弓兵士()ボーンアーチャー】
【死者の剣士】
等を倒した。アンデッドのドロップはがらくたばかりで、唯一ましなのが【綺麗な原石】だけだ、後のがらくたは「ドワーフな幼女」姐さんに渡してみるかな、防具の更新もあるし。
カチン、おっ最初の鍵が見付かって回したようだ。
ガタガタガチン、歯車が回って、はまったような重々しい音が響いた。
キイロ「今の音は上からしたな」
ミドリ「アイコちん、戻ってきたよ」
アイコ「いや~参ったわ、金庫の側アンデッドがギチギチだったよ」
げんなりした顔をしていた。
クリス「お疲れ様、はい回復薬中」
アイコ「おっ、サンキュ~ちょうど切らしてたんだよ♪」
僕の方は後一つあるから、いざって時の為に残しとかないと。
ヒイロ「アイコちゃん戻ったから、上に上がってみる?」
キイロ「そうだな、仕掛けが動いたのなら、何か変化がある筈だ」
僕らは上の貨物室に上がった。
意外なことに甲板が開いたままなのは良いのだが、上に上がったら、
前は何もなかった貨物室の奥に、更に下に行ける階段があた、
キイロ「隠し階段か……」
僕らは、今度は階段を下に降りてくことになった。