ラスト中ボス航海士
通路にいた。レッサーコモドドラゴンゾンビを倒したことで、
中ボス以外は、船室の中に入らなければ、モンスターと戦う必要もない。
幽霊船ダンジョンはその分だけ気が楽だ。
さっさと中ボスを倒すことにした方が、ダンジョン攻略が簡単なわけだ。
【航海士】
稲光が、真っ暗い闇に走った。
『ああ……、まさかこんなことになってしまったのか……』
風がやや強いが、船長は早く帰りたいと、我々三人に頭を下げた。
『分かりました……』
不安はあったが、思わず我々四人は頷いてしまった。
たが……、
それこそが間違いだった。
霧の領域
噂だけしか知らなかった。
嵐にあってしまった不運もあった。
『………ああ……、こんなことに………』
嘆きの声を上げていた。
PVが流れた。
「ヨハンサさん………」
ここまで来ると
御約束感が半端ないです。
最早ゴウタスは放置で……、
物語が流れてくのを横目に、
いかにも魔法使いぽい出で立ちの【航海士】を見て、僕達は相談していた。
アイコ『魔法職ぽいな』
ヒイロ『クリス、始まったら鑑定ヨロ』
ミドリ『ヒイロ、アイコちゃんに【光の皮膜】を先にね』
クリス『ミズリーに【風翼の盾】を掛けさせます』
キイロ『序盤はそんな感じかな、おっそろそろらしい』
ゴウタスは男泣きしながら、汚い顔を拭いて、多分精悍な顔?、らしきものをしていた。
☆☆☆☆☆☆☆☆
『闇に………沈め【闇の矢】』
いきなり闇属性の魔法が降り注ぐ。
キイロ『麻痺った』
アイコ『混乱食らった』
ヒイロ『耐えた。【光の皮膜】』
クリス「ミズリー」
「うにゃーん【風翼の盾】」
ミズリーの範囲魔法が掛かった。
クリス『鑑定したら、属性剣使うから【鑑定】』
『闇の魔導師』
レベル40
スキル
【闇魔法7】
【無魔法5】
【召喚】
【火属耐性5】
【詠唱短縮3】
鑑定した結果をチャットで流した。
厄介なスキル【詠唱短縮】があるな、あれで先制されたのか、
ステータス開いて、属性石×3取り出して魔鉱のバスターソードにセットした。
『上級属性をセット出来るようになりました』
・【炎属性】
・【雷属性】
・【氷属性】
・【鉱属性】
光属性と闇属性は無いようだ。
アンデットの癖に、火属耐性があるのは面倒だ。上位の炎でも大してダメージは与えられないか………
ただ雷属性ならどうか、雷属性と氷属性は、他の属性に無い特性がある。
ダメージ貫通である。
アンデットにも効果があるため。ダメージをそれなりに与えられることが出来る。
・【雷属性】
を選んだ。
パチ、バスターソードが帯電した。
【01:59】
属性石×2の時より60秒長くなったな、
アイコが、注目のスキルを使った。
『あっ………あああああ【闇の槍】』
アイコに杖を示し、暗色の槍が降り注ぐ。