中ボス、操舵手
鑑定結果を、チャットで皆に送った。
キイロ『硬いだけのモンスターだ』
アイコ『まあ~頑張るしかないかな』
ミドリ『魔力が持たなくなるよ……はあ~まったく』
ヒイロ『ミドリ姉に。右に同じ』
クリス『まあ~あれだな、タイミングさえ揃えば、僕とアイコのスイッチ&アーツコンボだけでも倒せそうだけど』
キイロ『クリス確かにそうだが、時間が掛かりすぎる』
ため息が聞こえて来そうなコメントだった。
アイコ「クリススイッチ」
タゲが僕に移った所で、アイコの合図、パティープレイに慣れてない僕としては助かる。
後ろにジャンプした。
僕を追い越すアイコは直ぐ様、
アイコ「【私を見て!】」
操舵主は、ちらりとアイコに目を向けた。
アイコ「【溜め】【溜め】【溜め】」
一気に操舵手の懐に入った。
『ぁあぁあああああアアアア【薙ぎ払い】』
アイコ「ちっ、【受け流し】」
【溜め】三連が無駄になったが、距離を取られるのを嫌い、仕方なく溜めを破棄して、片手剣アーツ【受け流し】によって、攻撃を受け流しは上手く行った。
アイコはダメージ受けることなく、代わりに操舵手が、体制を崩した。
アイコ「【十文字斬り】」
クリティカル判定、ダメージは微々たるものだ。しかし正面から攻撃を受けた操舵手のタゲが、再びアイコに移った。
『【操舵手】を倒しました』
『二階層を開放』
『囚われていた魂が開放されました』
『…………ありがとう……』
男臭い、いかにも海の男。ぼくとつとした性格と愚直だが口下手さが伺える顔をしていた、
強面の操舵手は、ゴウタスに向かい不器用に。深々頭を下げていた、
しばらくはゴウタスを見つめると、朗らかに笑い、多くの魂達と消えて行った。
「………カイザスのおじき」
ゴウタスはぽつりぽつり、声もなく男泣きしていた。
なんだか汚ない!、絵面がスゲー嫌だ。
女の子なら見ていたいけど、男泣きは要らないだろ………、
僕たちはチャットで話していた。
キイロ『何故かエンドアースは、暑苦しいメインストリーが多いぞ』
アイコ『むさいのはちょっと……』
ミドリ『綺麗なら中年の涙もありなんだけどね……』
ヒイロ『わたし小さい男の子ならいいかな~、にひひ』
クリス『ヒイロは置いといて、ちょっと苦痛かな』
中二病入ってた。自分のキャラ作りを思い出して、クリスは身悶えしていた。
(やべ~、拙者とか俺様とかやらなくてよかった)
内心冷や汗流していた。
「船長行きやしょう」
ミドリ「あっ私、金庫の鍵Cドロップしたよ」
キイロ「これで鍵が三つか、後中ボスが一体、ボスは金庫室にいる可能性が高くなったね」
そうなると船室の探索が終わったら、再び貨物室を見て回ることになるのか、
ヒイロ「兄貴、早く船室調べて、先に行こうよ♪」
キイロ「そうだな」
手分けして船室を調べて回った。