ゴースト
アンデットとの戦闘は僕にとって初めてのことだ。
エンドアースでは、ダンジョンでもアンデット系のモンスターが極端に少ないようだからね。
ヒイロ「攻撃は任せて」
アイコ「タゲは任せろ、【私を見て!】」
スキル注目を使った。戦士では派生職の盾騎士。重戦士が罵声を使ってタゲを取るが、
注目は盗賊、派生職の罠師が取るスキルだ。
キイロ「クリス、タイミングを見て、宝石獣にも魔法攻撃させろ」
クリス「了解、宝石獣」
「うにゃ~ん!」
任せるにゃ~ん!
。そんなこと言ってそうな鳴き声だ。
僧侶のヒイロが、アンデットには最適解、次いで魔法使いのミドリ、魔法が使えるミズリー、属性攻撃が出来る僕かな、ただ属性石には限りがあるけどね。
『うおぉおおー』
怨念を吐き出すような不気味な……
鑑定を飛ばした。
『見張りゴースト』
レベル30
職業『召喚術者』
スキル
【ドレインタッチ】
【恐怖】
【召喚】
※術者がアンデットのためアンデットしか呼べない。
【透明】
【気配隠蔽】
これはかなり厄介な………
僕はチャット開いて、鑑定結果を報せた。
アンデットは面倒な相手が多いらしい。
ヒイロ「目潰し行くよ、閃光」
僧侶は四大属性とは違う、光属性の魔法が使える。閃光は目眩ましの異常常態を起こさせる補助魔法だ。
ただ生物相手には
だけど。
『グキャアアアアアアア!?』
アンデットには効果絶大だ。
ミドリ「アイコちゃん、タゲ取りを宜しく」
アイコ「ふふふ任せろ、【私を見て!】」
ゴーストは、混乱とブラインド状態になっていた。
モンスター故に、スキルの注目の強制力によって、フラフラとアイコに向かっていた。
クリス「ミズリー」
「うにゃ~ん。【風の弾】」
ダメージはそれほどではないか。
風の魔法はアンデットと相性が悪いからな、
ミドリ「敵を焼き尽くせ【火球】」
拳大の火の玉が放たれた。
着弾、効果はかなり、火属性は有効と、
キイロ「攻撃はミドリ、ヒイロがメインで」
キイロも同じ判断か、タゲはまだアイコにあるようで、フラフラアイコに向かっていた。
クリス「ミズリー足止めだ」
「うにゃ~ん【疎外の禍風】」
ミズリーの魔法疎外の禍風は、相手の動きをまさに疎外させる補助魔法だ。攻撃魔法が効果が無くても、属性こそ風だが、魔法の効果は出ていた。
『うおぉおお…………』
無念そうに叫びはするが、アイコに迫るスピードは落ち着いてる。
キイロ「ナイス」
ヒイロ「よし大きいの行くよ【浄化】」
光魔法レベル7、不浄の浄化と呼ばれる。アンデットに有効な魔法だ。
ただし詠唱時間がやたらと長い、【火球】が60秒としたら、【浄化】は、一回発動させるのに180秒かかる。
これはよっぽどでないと使えない魔法である。
だからタゲ取りは大切なのだ。
『グキャアアアアアアア?!、おっ………おのれ』
HPバーが、半分になった。
キイロ「攻撃パターンが変わるぞ、みんな注意しろ」