海のモンスター
その後海鳥は出なかった。魚探知に魚影が浮かんだ。
「釣竿を出して良いぞ」
「了解でさ」
ゴウタスは生き生きしていた。
アイコ「よし!、釣るわよ」
ヒイロ「任せて下さい」
キイロ「親父も昔一度だけ海に遊びに行ったな」
ミドリ「ああ~あったあった。エヘヘ釣るわよ」
皆、すっかりメインストリーのこと忘れてしばし釣りを楽しんだ。
あっ一応、モンスターも出たよ。
鑑定
『ダツ』
レベル3/突撃魚
ドロップ
・白身
レアドロップ
・折れやすい穂先
『シースネーク』
レベル6/海蛇
ドロップ
・毒の牙
レアドロップ
・硬い鱗
『ジェリークラブ』
レベル5/海月
ドロップ
・ゴールド
大型だとビックシースネークが出た位で、ドロップはシースネークと変わらなかった。
「そろそろ行くよ」
魚だかもそこそこに先を急ぐことにした。
☆☆☆☆☆☆☆☆
再び、船のスピードを『中』に上げて、慣れた所で『強』にスロットルを合わせた。
アイコ「おお~風は変わらないんだな♪、ん~景色の流れが早くなるくらいか……、馴れれば船上戦闘も出来そうだわね」
キイロ「うん……アイコさん達は良いけど、僕のような商人には、船上戦闘はちょっと難しそうだよ」
キイロの武器はクラブだ。一見ゴルフのパターのような作りである。後、『投げる』のスキルがあるとか……、
海上だとほとんど使えないスキルであった。
「船長、なんか様子がおかしくありませんかね」
段々、マップ上にある×に近付いていた時だ。
ゴウタスが異変を告げてきた。
だが辺りを伺うが、僕には異変が分からない、
「?、よく分からないな………」
いくらゲームでもヒントが無さすぎじゃなかろうか?、そこの所どうですか運営さん。
ミドリ「あれ何だか霧かな?」
スピードが落ちていた漁船の船首に立ち、すっかりモリ撃ち銃にハマったミドリが、台座取りついたまま、辺りを訝しげに見ていた。
ヒイロ「本当だ。湯気のようなのが、ゆらゆらと出てきたわ」
二人に言われて、ようやくクリスもゴウタスが言ってた。異変だと気付いた。
「船長……、もしかすると不味いかもしれませんぜ。逃げませんか」
渋面したゴウタス、何か忌々しそうな顔をした。
━━何だ?。
ゴウタスは何かを知っているような………。
だけどクエストを進ませるような、ビックリマークも無いのに、物語が進まない、
その割りにマップ上に記されてる×
と、漁船は重なっていたけど……
『霧の海域』
※この海域は、海流が乱立しており、船の自由が奪われるため、ただ流されて行きます。
キイロ「霧の海域?、そんなの聞いたこともない」
ヒイロ「なになに、何だか冒険してる空気バリバリだね♪」
ミドリ「ヒイロは相変わらずね。まあ~知らない場所の冒険は楽しみだけどさ」
アイコ「これぞ冒険者って感じね」
「そんな……、まっ、まさか親父達と同じように………」
ゴウタスが戦いたように身を震わせた。
あれ……、
でも確か…、ゴウタスの父親は、嵐にあって、じゃないのか?
疑問を抱く、