表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
137/1032

メインストリー3(ゴウタス)




 海辺の町ランガの港から、漁船は沖に向かって走らせる。



最初こそラングルバーンの面々も、VRならではと言うこともあり、はしゃいでいたが、本物と違い船酔いもないからか。すぐに慣れていた、


アイコ「この先考えるとキイロも船が必要になるわよね」


ミドリ「そうだよね。お兄はまだ行商人だけど、国境越える『許可証』が手に入ったら、船は必然になりそうね」


何となく、意味ありげに二人は顔を見合わせ、ちらりとクリスのこと穿っていた。


二人のバイトから、じろじろ見られてるとは、これっぽちも気付かず。クリスは右上のマップに注意を向けていた。


(かなり距離がありそうだな)


海のマップのせいか、フィールドマップとは違うようだった。なかなか×に近付かないようだ。


「……ここらで漁をしたいけど、良いかな」


さっきから魚探知機前で、そわそわしていた。ゴウタスをクリスは苦笑気味に見ていた。


キイロ「おっ、面白そうだね」


クリス「たまに、モンスターも釣り上がるから、大物は海上の戦闘経験も得られるよ、たださほど戦闘経験は無いけどね」


ミドリ「あっ、私あれ撃ってみたい!」


 魔法使いのミドリが、モリ撃ち銃のある台座を見てはしゃいだ。


アイコ「うし!、私は釣りがしたいわね。悪いけどよろしくね」


クリス「はっはは……、分かりました。ただあれは確かに、一度経験しといた方がいいかな、ゴウタス魚探知機のスイッチを入れてくれ」


「了解だ船長!」


NPCのメインキャストは、軒並みAIが優秀なようだ。表情が生き生きしていた。




━━まあ、漁協ギルドでの様子を考えると。


漁協ギルドにいた。受付嬢ナタリア、ギルド副マスター(ガルダス)の二人も、AIが優れていたように思えた。


その辺は検証クランにでも任せよう、


僕はゲームを楽しませてもらえば良いかな





ゴウタスが魚探知機のスイッチを入れた。


マップの代わりに。魚探が右上に入れ替わる。



船のスピードを『弱』にスロットルを落として、漁場を探すことにした。


「船長」


 ゴウタスが目を細めて、右先を指していた。


「海鳥でさ!、あいつら魚を奪いに来るんで、先に倒しましょう」


ゴウタスの言葉を受けて、アイコとミドリが、モリ撃ち銃の台座に向かう、


「海上なのに……」


海鳥の攻撃範囲に漁船が入ったのか、視界が塞ぐ物がないから。襲いかかって来るのも早い、


ヒイロ「範囲防御プロテス行きます」


ヒイロの防御魔法が、漁船を指定したのでNPCのゴウタスにも防御魔法が掛かった。


『クァ、アッア』


海鳥達が、旋回から急襲してきた。


クリス達は慣れない船の上で、迎撃に入った。


のが………、



『空中の敵に、僕との相性が悪すぎるな』 


苦々しく思いながら、ちらりとゴウタスを見た。


意外にも活躍したのが、ゴウタスだったからだ。


実に手慣れた様子で、弓を片手に、次々と海鳥を撃ち落としてみせた。


これを僕達が止めを刺すことで、どうにかなったのだ。



クリス「対空戦闘か………」


これは何か考えないといかんな。





評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ