船大工2
冒険者ギルドに入る。
受付嬢は男性になっていた、それは夜だからかな……、
「今晩は」
カウンター前に立つと、受付嬢から話しかけてきた。
「アパートを借りたいんですが」
「そうでしたか、今ですと━━」
『1K』
・敷金礼金150BP50000ゴールド
・一月30BP25000ゴールド
BP『799』→『619』
『91572600』→『91497600』
「ご利用ありがとうございました」
冒険者ギルドを後にした僕は、漁協ギルドがあった小さい湊に向かった。
☆☆☆☆☆☆☆☆
夜にも関わらず。船が係留されていた桟橋には、釣り人がいるようだ。
なんとなく輪郭が見えるので、釣り人と分かるかな、
「うにゃ~ん!」
月がとっても大きく見えるにゃ~ん!
ゴロゴロ喉を鳴らしながら、尻尾揺らしたミズリーは上機嫌に鳴いていた。
「おっ、確かに」
エンドアースの世界には、三つの月があるそうだ、
・白の月ホワイトムーン
・青の月ブルームーン
・黒の月ブラックムーン
三つの月だが、常に夜空に輝くのは白の月だけ、
青の月は昼間に、
黒の月が見えるのが、数十年に一度の日蝕の時だけ、
さらに数百年に一度、三つの月が見える時があるそうだ
「満月か……」
後どれ位で夜が明けるのかな、
「うにゃ~ん!」
夜が明けたにゃ~ん!
「2度目のおはようミズリー」
「うにゃ~ん!」
おはようにゃ~ん!
日の出を、ミズリーとじっと眺めていた。
ようやく人々が起き出して、辺りに人がちらほら見かけるようになったころ、
僕は、漁協ギルドの受付嬢ナタリアさんから受け取った紹介状にあった。
船大工の工房があるドックに向かった。
☆☆☆☆☆☆☆☆
朝早くから、船大工が集まって、早くも作業をしていた。
工房の隣が事務所になっていて、僕は事務所に入った。
「………いらっしゃい」
気難しそうな、眼鏡を掛けてる人物が一人、机の前に座り、何やら書いていた。
「ふむ、済まないね待ってもらったようで」
「初めまして、冒険者で、漁協ギルド所属の『見習い漁師』のクリスです」
「ふむ、用件は船が欲しいのかな?」
「はい、あっそうだこれを………」
ナタリアさんから受け取った。紹介状をインベントリー150を開き、職員に渡した。
「……………」
無言で、紹介状を受け取った男は、紹介状の中身を見て、苦々しく笑っていた。
「そうか、娘がね」
「改めてよろしく私は、漁協ギルド受付嬢ナタリアの父ドールセンと言う」
※
『特殊職業のみ船を購入することが出きる』
▽小型船
250万ゴールド
▽小型帆船
380万ゴールド
▽中型漁船
800万ゴールド
※沖に出る事が出来る。
▽中型帆船
1200万ゴールド
※近隣諸国の交易船
『カスタム』可能
流石に、海辺の町では大型船は作られていないようだ。まだ『見習い
漁師』だが、
▽中型漁船
『カスタム』を選んだ。
・魔動力
120万ゴールド
・シールド
25万ゴールド
・モリ撃ち銃
25万ゴールド
・魔法漁探知機
35万ゴールド
・高級釣りセット×4
25000×4
215万ゴールド
『91497600』
→『81347600』ゴールド
「はい確かに、船が出来るのは20日後だね」
リアルで五日か、結構時間掛かるんだな