船大工
船大工の紹介状を手に、ギルドから出るとマップに。印が現れた。
「まあ~その前にお昼かな」
転移の門から、始まりの街にあるアパートに戻り、ログアウトした。
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お昼は何を作るかな、
「ワフ」
「なんだベッキーは、遊びに出たのか」
構って欲しそうなラブリンを構いながら、冷蔵庫の中身を見た。
「鳥の照り焼きサンドでいいかな」
鳥のささみを茹でて、ラブリンにおやつとしてあげる。
「ワフワフ♪」
ご機嫌に尻尾をフリフリ、おやつを食べてる間に、チキンの照り焼きを作る。
むね肉一枚、鶏皮外しておく。僕はどうも鶏皮がダメなんだよね。
父さんが好きだから、鶏皮は酒のつまみかな、
サランラップをまな板の上に敷いとく。
本当は、むね肉の筋きりとか隠し包丁とか入れるんだけと、面倒だから、軽く塩コショウしたら。
むね肉の上にラップしたら。麺棒で叩く、叩く、叩く、叩く、叩く、叩く、叩く、叩く、叩く、叩く、叩く、叩く、叩く。
こうするとむね肉が広がるので、ソテーしやすいし。塩コショウが馴染むので、味が良くなるんだ。
ラップの片側だけ小麦粉ふり、またラップ戻したらひっくり返して、裏側にも小麦粉を馴染ませる。
フライパンにオリーブ油ひいて、
にんにく一欠
鷹の爪一つ
弱火で、にんにくの香り、鷹の爪の辛味を移す。
にんにくと鷹の爪を取り出して、むね肉をソテーする。
両面かりっと焼いたら。
砂糖、味醂、酒、醤油を絡めたら、照り焼きチキンの出来上がりと………
「ホットサンドにしようかな……」
照り焼きチキンを削ぎりにして、
フライパンを洗ってラックに入れる。
「ここかな………」
ホットサンドプレート出して、食パンセット、照り焼きチキン、チーズ、キャベツの千切り少々、
プレスしてる間に。
ホットミルクを作ろう!
砂糖ときな粉、そうきな粉を入れるのだよ明智くん
「思考が暴走しちゃうな」
お昼を食べ終わり、さっさと海辺の町を楽しみに、ゲームにログインしていた。
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「うにゃ~ん♪」
「おはよう………じゃないな、外は夜か」
まあ~、先にアパートを移すか、海辺の町ランガに、
「ミズリー行こうか」
「うにゃ~ん♪」
分かったにゃ~ん♪
ご機嫌に答えたミズリーに。思わず笑っていた。
始まりの街の転移の門から、海辺の町に移動して、
冒険者ギルドに向かう。
「うにゃ~ん」
変な臭いがするにゃ、
ミズリーのAIが優秀なのかな、臭いを感じるんだ。
「夜だから、潮騒の音が聞こえて来るな」
流石に冒険者ギルドはやっていたが、他のお店は閉まっていた。
「歩いてるのは、プレイヤーだけか」