ビックツインスネーク2
サミエル「二人とも来るわよ」
おっと、呑気に話してる場合じゃないな、
タゲが、セリシア姐さんに移ろうとしてるのが、分かった。
「出し惜しみは無しだ」
属性石を。インベントリー150から取り出して、
▽魔鉱のバスターソード
に嵌め込む。
「姐さん達、属性攻撃行きます」
よし!、やっぱ弱点の火属性を選んだ。
「三分ですから」
サミエル「何時でも良いわよ」
セリシア「了解」
▽炎魔鉱のバスターソード『2:59』
カウントダウンが始まった。
一発でも多く攻撃してやるぜ。
クリスは獰猛な笑みを浮かべ、走り出した。
タゲがセリシア姐さんに移り間際ってこともあり、
「縦斬り!」
初撃は奇襲攻撃になった。
「クリティカル」
幸先いいね!。
ここはラッシュだ。
連続で切り付ける!。
ダメージが蓄積されたか、ビックツインスネークのタゲが僕に戻ったようだ。
サミエル「スイッチ」
タゲをとりながら、サミエルさんの声に従い。バックステップで後ろに下がる。
ビックツインスネークのHPバーは、まだ8割はあるか、
インベントリー150から今のうち、回復薬・小を飲む。
ダメージ回復した。
サミエル「岩砕き!」
サミエル姐さんは、ボスの背後からすり寄って、身の長はある、
黒鉄の斧を尾っぽに叩き付けた。
少し前のお金のダンジョンまでは、銀の斧だったのだが……、
イベント中お見世で資金が出来た。
武器の更新をしたようだ。
『グアアアアアアアア!?』
クリティカルヒット、またまた部位欠損が起きた。
ぶつりと異音が鳴り響き、
ビックツインスネークの尾っぽが、地面に堕ちた。
「また部位欠損?」
サミエル「ビックツインスネークの蛇胆石が出たら宜しくね」
「………了解です」
サミエル姐さんは、毒の無効が付く防具を作るつもりらしい。
・蛇胆石
巨大なボスから0、001%の確率で、稀にドロップするスーパーレア素材のことだ。
……ただ、城塞都市ガレンにある。
地下墓地ダンジョンで、わりと出るらしい。
幼女二人はタゲをとらないよう、ちょこまか移動しては、
サミエル「岩砕き」
セリシア「火付与、弐矢」
おっと連撃が入った。大ダメージ入れるチャンス
クリス「パワースラッシュ!?」
上手く連携が繋がり、ようやくHPダメージが、半分を越えた。
サミエル「ここから本番よ」
セリシア「分かってるわ」
『グアアアアアアアア!?』
ビックツインスネークは、怒りに我を忘れていた。
こうなると無差別攻撃&体当たりによって、近付けなくなる。
サミエル「今の内に回復しながら回避ね」
クリス「了解」
それから何度も攻撃を食らったが、どうにかビックツインスネークを討伐できた。
『フィールドボス、ビックツインスネークを討伐しました』
BP50
30000ゴールド
サミエル「ふう~どうにかなったわね」
セリシア「そうね、少し疲れたわ」
クリス「早速ドロップ見てみますね」
部位欠損が二ヶ所、上手くすればドロップが2~3個手に入る。
▽ビックツインスネークの牙
▽ビックツインスネークの皮
どうやら外れのようだ。
サミエル「あっ私の方に魔眼がドロップしたわよ」
セリシア「本当!?、私の方には蛇胆石がドロップしてるわね」
どうやら姐さん達は、運が強いようで羨ましい限りかな。