フィールドボス
三人は、ベルゲンの街を後にして、フィールドを歩いていく。
一応街道と呼ばれてる。荒れ道はあるのだが、馬車が通るせいか道はかなり凸凹していた。
プレイヤーや冒険者にとって、フィールドを歩くのが普通だ。
城塞都市ガレンまで行けば、レンタル乗獣、貸馬、レンタル馬車等もあるが、王都バーレンまで行けば、ゴールドで購入出来たり。
自分で捕まえれるフィールドもあるらしい。
変わった所だと卵屋だろうか、相棒と違うのは乗り専用ってことだろうな、ただ調教師、召喚師の職業を持ったプレイヤーは、契約したモンスター、乗獣を戦闘に参加させれるとのこと。
「そう言えば、クリス君はゴールド何に使うのかな?」
何気なくを装い、セリシア姐さんは興味ありげな顔をしていた。
「次の海辺の町には、港町にもなってるのは知ってますよね」
「まあ~、海辺のダンジョンもあるくらいだし交易の中継地てのは、攻略サイトにもあるわね」
「あの町には、『見習い漁師』→『漁師』になるために必要になる。自分の漁船を購入しようと思ってまして」
「へえ~、職業に就くのに『漁師』は船が必要なのね」
初めて知った二人は驚き混じりの声音であった。
「たまたまでしたが、意外と『漁師』って。先に進むのに有利な職業だったりするんですよ」
僕が気になっていのは、
次の国シーフォーリア公国の先のことだ。
この間のイベント景品は、隣国に行く為の物ばかりであったし、
この国から先に行くのを考えて、マップを見てたのだけどさぁ~、
アースベルント海上都市とか。
島国群を巡らないと行けないんだよね。
ランバルト王国からも一応は、大陸中央にある。帝国には行ける。
行けるのだが…………、
とてもでは無いが、レベル500以下には実質、無理な超危険地帯なんて、通れる筈もない。
だから最前線のプレイヤーは、隣国に向かうのだろうな、レベル上げとか、新しい装備の更新とかにね。
「ああ!、本当だわ、船がないと先に行けなくなるのね」
「ふ~んなるほどね」
二人も納得である。
「『漁師』のプレイヤーが少ないけど、もしかして職業の派生で船乗りとか船長とかあるのかもとかは思ってまして」
「あり得そうね、海上レイドとかも」
「本当にあり得そうね」
幼女二人は顔を見合わせて苦笑していた。
「それはそうと、そろそろフィールドボスが出る辺りですね」
クリスの視界にビックリマークが見えていた。