唐突にクエスト告知されました。3
★ワイゲン公爵視点
ふむ、クリスはバルトライゼンのお眼鏡に叶ったようだな、これでサニアに悲しい思いをさせずに済むと安心していた。
どうやらワイゲン公爵もバルトライゼンの思惑には気付いていたようであったが敢えて見逃していたようであった。
そう、クリスが気付かない内に【デットエンド】クリアを神回避していたりするのは、生まれた家のお陰であったかもしれないが、クリスはその事を知らずにいた。
※うわあ~、凄い凄い!?
※これこそ神回避。で御座るな~
※マジ卍、乙
クリスのログに流さず。クリスのこと見ていたその日の運営当番達は、しきりに感心ていた。
最近では、外国人の社員が増えたせいか、元がヲタだったからか、推しメン、推しプレイヤー、推しクラン、推しパーティーを決めて、人気プレイヤー達のプレイを生で見ていたりすることも娯楽としてこっそり社内で推奨されていた。
まあ~、上の人間にも知られていたが、そこは目を瞑ってくれているので、ヲタの多いゲーム会社とか、元ネット廃人ユーザーだった大学生にとって、新しい日本企業ではあるが、人気のコンテンツになりつつあるモンスター・イン・エンドアースの会社に入社するのは、一種の憧れになりつつあったりする。
その原因それは・・・。
アニメ・漫画世界一と言っても過言でない。ジャパニーズ発祥のゲーム会社であることと。
近々ハリ〇ッドの〇ナーで映画化がされることも囁かれているのも一翼を担っていたりする。
それを日本のプレイヤー達は知らない。
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唐突に始まった【粛正の夜】
一応、僕はワイゲン公爵閣下に認められたのか、何故か次々と騎士達に捕まえられる貴族を側で見ていたのだ。このまま見てて終わりかな?、首を傾げていた瞬間、僅かな違和感を感じて咄嗟に剣を振るっていた。
キン
ほんの僅かな金属音と共に僕の足元に針が落ちていた。
「閣下!、御下がりを。この中に暗殺者が紛れております」
再び僕の口から言葉が発せられ内心驚いていた。
(おいおい、これ・・・毒塗られた吹き矢だよな~)
「ほほ~う、クリス殿よくぞ今のを止めて下さったのだ!、流石ですなガハハハハ!?」
まだ暗殺者がいると言うのに・・・、これだから武人は怖い
恐らく気付いていて僕を試したのかな?