貴族って馬鹿ばかりなの!?2
★ワイゲン公爵視点
せてさて、我が家の諜報部隊を久しぶりの舞踏会前に、会合をすると寄り子の貴族に知らせ、その動向と意識調査を使用人に紛れ込ませておいた者達に命じておったのだが、
「相も変わらずであるな・・・」
王弟殿下が内乱を起こして内戦で疲弊していた我が国の事で、何の功績も上げておらぬ物達が、王家やベルゲン公爵家、我が家の財政が傾いていたのが、回復したのをどこから嗅ぎ付けたのか、貴族とは何処までも愚かで救いようのない者達ばかりであろうか・・・。
「クリスほどではないが、もう少し我が国を憂いた言葉でも言ってトリツクロエバましであろうに・・・はあ~」
これが、上が優秀だと下が腐ってくの典型的な国の闇であり、長く国が続けば必ずや起きる膿であるのであった。
※そうそう、いわゆるテンプレですよね~、てへへペロ~
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城門をくぐった瞬間に始まった城内で会う筈の貴族の裏側と我がままを出来の悪いVTR付きで見せられた気分である。
「はははは・・・、運営のコメントがデフォーされててるのはもはや笑えてくるよ~。段々慣れてきた自分にもなんだけどね。これはあれしかないよね、運営の困った時の使いやすいプレイヤー見つけたからの丸投げなやつ。はあー、マジないわ~」
これ何かしらのイベに関連する。前フリの何かだったりするんだろうけどさわざわざ僕を使わなくてもよくないかな・・・、
また僕発信だとしたら、また姐さん達や、みんなに何か言われそうである。
そう考えてしまい、諦めに似た何かが胸中にひろがり思わず深々と嘆息したクリスだった。
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貴族が使うにはほどほどであり、商人が個人所有するには豪華な馬車が、王城内の離宮の一つに到着する。
王城の他、各公爵家が使う離宮がそれぞれあって王家の血筋のため公爵家に従う貴族も多く、そこで派閥でのパーティー等も行うこともあるそうだ。
また。公爵家が使わない時期である時や次代の王子が複数いる時などは一時、王家が借り受ける場合もあった。
その為離宮とは言え、此方で働く者達も王城勤務とも言えた。
その為か、王城で働く使用人はどんな貴族が裏で何をしてるかと意外と詳しかったりするのだ。
使用人A「全く、バルーナ子爵様、ゴルゴゾータ男爵、バルティーノ準男爵様達にも困ったものね」
使用人B「全くよ~、すぐお尻は触ってくるは、あの目でみられるだけで吐き気がするわね」
使用人C「そこいくと新しく男爵に任じられたクリス男爵様は素敵ですわね」
「「ええ、全くよ」」
僕の耳にも彼女達の井戸端会議のような会話が耳に入ってきた。と言うことはバルーナ子爵、ゴルゴゾータ男爵、バルティーノ準男爵には注意ってことかな~。
「これがいわゆるテンプレ展開に発展するトリガーとか?、まさかね~」