表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1005/1032

閑話・私の騎士様2




★公爵令嬢サニア視点




 先日、クリス様からお手紙を頂きました!。


 無事に舞踏会を

出席なさると言うことでしたので、お父様から私のパートナー役を務めて下さるようお願いされたそうです。


 クリス様は、我が公爵家の寄子でありながらも、お父様が領地に居ない時を狙い。闇に潜む三大ギャング【スペクター】から救いだして下さり、私がお願いして騎士に任じた経歴から、今ではクリス様は私の護衛兼御用商人に任じましたが、此度の舞踏会では護衛兼壁役をお願いすることになりますわね。 

 大変申し訳ないのですが、内戦の後でも有象無象の法衣貴族は蠢いていますし。余計な厄介事を持ち込まれるのは大変面倒なことですしね。大概ぼんくらご子息をけしかけて我がワイゲン公爵家に近寄り。寄生する者も多いですし。厚顔無恥にもいきなり求婚されても貴族の体面上、とても面倒なことになりますしね・・・。

 公爵令嬢と言えどそう言った者達をおいそれと適当にあしらうには色々としがらみもございますので大変なのですよ。


「ふふふ、そこいくと・・・」


 新しい家を経てた新興貴族ながらクリス様なら、そこらの騎士よりも腕の立つ商人ですから、でも、騎士よりも腕の立つ商人とは・・・。

 一応、熊の獣人族ですし。内戦の活躍もあり侮られない魅力がありますしね。獣人は人族よりも頑強で怪力、熊獣人ですとがっしりした獣人か、ぽっちゃり体型の殿方が多い中、

 クリス様は異界の旅人のせいかほっそりした青年ですわね。

 見た目もお優しそうな風貌で、機微に敏く、何時も気を使ってくれますので、家の使用人からも人気なのですわ。

 なんと言っても甘味の差し入れを忘れない殿方は貴重ですもの!。


「あ~、ごほん」


しかも、ご自分でお料理なさるとはと、私も護衛の女騎士、メイド達も最初は大変驚きましたが、またそれが美味し物ばかりでみんな喜んでおりますもの。

 

 そこいくと甘やかされて育った法衣貴族のご子息達、もとい領地持ちでもボクンラどもときたら・・・、


おっと私としたことが、大変失礼しましたわ。


 頭の弱いご子息を相手にお話するのは、はっきり言って苦痛でしかありませんわね。


 しみじみどんよりするサニアにも貴族令嬢として色々と闇を抱えているようであった。





 

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ