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新米城主、ノリと勢いで。  作者: 大紅三
第四章 風来の騎士
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葛藤

 早馬とのやり取りを終えたテレーズが、ソフィーティアに書状を渡す。

「ソフィーティア様、ゲオルグの事をどうか頼みます」

 テレーズは馬に乗り、大半の兵士達を引き連れて城へと向かっていった。

 ソフィーティアはオリンとカールの縄を解かせると、先に帰らせた。残ったゲオルグの縄を解いてやると、自由になったゲオルグは断頭台の上で仰向けに寝転ぶ。

「ゲオルグ、全部許してあげるから、一緒に城へ戻りましょう?」

「……」

「こんな所にいても仕方ないわ。さあ、ほら……」

 ソフィーティアはゲオルグの腕を引いたが、ゲオルグは起き上がろうとはしなかった。

「ねえ、ゲオルグ……」

「ソフィーティア、帰ってくれ」

「えっ?」

 ゲオルグはソフィーティアの手を払いのける。

「俺は両親を守れなかった。クロードの策略にまんまとはめられ、東ベルンも乗っ取られてしまったんだ……俺は、俺は……」

「……」

 ソフィーティアは残っていた配下に帰るよう命じた。自身も馬に乗る。

「ゲオルグ、城で待っているからね」

「……」

 最後の馬が西ベルン城へと駆けていく。ゲオルグはただ、上空に広がる雲ひとつない青空を、断頭台の上で眺めるだけだった。


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